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 金曜日はドル円はおおむね150円台で推移。東京時間では日本株が大幅高となって、それがクロス円を上げるのに役立ち、結果としてドル円も150円台の後半で推移した。しかしニューヨーク時間になってISMの景況指数が事前予想を下回ると、それを景気にドル金利がやや低下。そしてドル相場も軟化に転じた。ドル円は150円台の前半に押し込まれた。

 しかしドル金利の低下幅はとても小さく、ドル安になったと言っても150円台や1.08台というのはとてつもなくドル高レベルである。ドルの調整とうのもおこがましい。

 金曜日のナイトセッションにおいて日経先物は４万円台に乗せてきた。高値は40295円までやっている。そもそも株価が上がりだしたのは、木曜日と金曜日に集中している。しかも国会で政倫審が開かれる30分前くらいから上げを加速させている。

 確かに米国株が高くなったからツラレ高した一面はあるのだが、それは朝の寄り付きが高く始まってしまうことで価格に織り込まれてしまっている。高くしか買えないのだ。その高い位置からさらに意思を持ってあげてきたのが、タイミングとしては政倫審だったのだ。木曜日は午後からであったし、金曜日が午前中からであった。

 本来ならば政治的スキャンダルの部類は株の売り材料のはず。何が出てくるかわからない不安定要因の一つに数えられる。同様に疫病感染や戦争も悪材料である。しかしここ10年間はそうした悪いニュースでは株価が下がらなくなってしまった。

 イギリスのBRXITもそうだし、アメリカのトランプ氏当選もそうだった。コロナ禍ではワクチンの開発とともに激しく株価は上がり始めた。最近ではウクライナ紛争やイスラエルの侵攻など。どうせ何とか落ち着くのだからという感じで、楽観を通り越して、不感症すぎになっている様相がある。

日本時間 15時15分

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