昨日はアジア時間の終盤で、カダフィ大佐が和平案をのむのではないかということで、マーケットはリスクテークの方向に傾いた。クロス円も値を上げてきて、ユーロ円は最近いつも止められている113.70あたりまで上昇してきた。
私はユーロ円のショートを切って置いてよかったと思う反面、なにしろ根っこの部分のスタンスとしては、ユーロ円ベアなので、上がってきても買っていく勇気は出なかった。
それでも利上げ期待があるユーロ事態には魅力を感じているので、ユーロドルはどこかでロングにしたい。今年の高値は前日の1.3890近辺である。そこを越えてくれば勢いもついてくるかも。
ECBの金利会合では、事前コンセンサス通りに変更はなかった。その後のトリシェが何を言うか次第である。とりあえず1.39ちょうどにストップメークの買い注文を置いて、待つことにした。
トリシェ総裁の会見が始まる時間になると、まったくよくわからない間に、瞬間劇のように、注文はダンになっていた。ユーロドルが、ブっ飛んだのである。100ポイント以上も急騰し、1.39台へ。利上げに関する発言でもおこなったことは間違いなさそうだ。
どうやら、いつもとは打って変わって、しかも4月にも利上げする可能性があると、わざわざトリシェ総裁から明らかにしていた。ユーロドルは勢いで1.39台の後半まで伸びたが、その後は勢いが途切れた。
そもそもとても高いところをつかみに行っているのだから、ちょっとでも騰勢がゆるんだら、すぐにポジションを始末しなければいけないはずだった。私はとりあえず1.3915で売りのストップ注文だけ置いて、なりゆきを見守った。だが米国市場に移ると、出てくる経済指標は良いものが目立ち、そのたびにドル買いが起こるのだ。
江戸の敵を長崎でというわけでもないが(笑)、前日までのユーロ円の無念は果たしたということで、ポジションはクローズすることにした。