ザイFX! - 初心者必見のFX総合情報サイト

西原スーパーバナー
----年--月--日(-)日本時間--時--分--秒
西原宏一の「ヘッジファンドの思惑」

イタリアの財政赤字隠匿疑惑が浮上!?
次なる注目はユーロ/米ドルの下落!

2013年06月27日(木)16:49公開 (2013年06月27日(木)16:49更新)
西原宏一

一時4万円超えの「日経平均」や「NYダウ」、最高値更新の「金(ゴールド)」を少額から取引できる【CFD口座】を比較!

■イタリアがデリバティブ取引で莫大な損失の可能性!

 先週(6月17日~)、ユーロ/豪ドルの調整に連れ、ユーロ/米ドルは1.3418ドルに到達して以降、じり安に推移。

 その間に、豪ドル急落の陰で大きな話題になっていなかったユーロの問題点が、マーケットで再び取り上げられるようになりました。

 まず、フィナンシャル・タイムズ紙が「イタリアがユーロに加盟する際にデリバティブ取引で国家の財政赤字を隠匿した疑いがあり、それに絡む損失が莫大な額になる可能性」があると報道。

 その記事の中には、「もしこの粉飾決済が事実であれば、ドラギECB総裁は当時の伊財務省総務局長を務めており、なんらかの情報を握っているのではないか?」とも書かれており、この報道がユーロ/米ドルの下落を誘因しました。

 これに対して、伊財務省は即座に否定するコメントを出していますが、市場の疑惑を一掃することはできなかったようです。

 加えて、6月26日(水)は、そのドラギECB総裁が緩和姿勢継続とコメントしたため、ユーロ/米ドルの上値がさらに重くなっています。

■ユーロ/米ドルの下値余地が拡大!

 こうした報道の中、ユーロ/米ドルに対するヘッジファンドの目線は下へ向いています。

 まず短期の1 monthで1.28~1.300ドルといったオプションを物色。

 6月26日(水)のユーロ/米ドルは、1.3050ドルのバリアをなんなくブレイクし、一時1.2985ドルまで下落しました。

ユーロ/米ドル 30分足

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:ユーロ/米ドル 30分足

 本稿執筆時点でのユーロ/米ドルの下落メドは、大きなものではありませんが、前述のイタリアの問題などが混迷を深めるようであれば、ユーロ/米ドルの下値余地はさらに拡大する可能性が濃厚。

 7月に向け、下落余地が拡大してきたユーロ/米ドルに注目です。


【ザイFX!編集部からのお知らせ】

 ザイFX!で人気の西原宏一さんと、ザイFX!編集部がお届けする有料メルマガ、それが「トレード戦略指令!(月額:6600円・税込)です。

西原宏一投資戦略メルマガ「トレード戦略指令!」

「トレード戦略指令!」10日間の無料体験期間がありますので、初心者にもわかりやすいタイムリーな為替予想をはじめ、実践的な売買アドバイスチャートによる相場分析などを、ぜひ体験してください。

人気のザイFX!限定タイアップキャンペーンをPickUp!
FX初心者のための基礎知識入門
田向宏行 CFD口座おすすめ比較 トレーディングビュー記事
田向宏行 CFD口座おすすめ比較 トレーディングビュー記事
『羊飼いのFXブログ』はこちら
↑ページの先頭へ戻る