■2013年上半期のテーマは米ドル高だった
みなさん、こんにちは。
早いもので、2013年ももう半期を折り返すところまできました。
商品市場などでは一部、苦戦している部分もあるようですが、多くのヘッジファンドの収益は上々。
振り返ってみれば、2013年の彼らの為替マーケットでのテーマは、米ドル/円の上昇、そして5月初旬からの豪ドル/米ドルの下落でしたので、総じて為替取引に関してはうまく運用しているところが多いようです。
ここでの注目ポイントは、通貨ペアは変われど、どちらも米ドル高というところ。
■豪ドルクロスの急落が一服し、次はユーロ/米ドルか
そして、7月に向けて、彼らの注目を集めつつあるのがユーロ/米ドルです。
過去のコラムで集中してご紹介してきた豪ドル/米ドルの急落ですが、豪ドルの下落が急激でしたので、対円や、対ユーロでのクロス取引でも豪ドルは急落しています。
【参考記事】
●RBA議事録をきっかけに豪ドル安が再燃。米ドル/円は大幅反発の可能性あり!(2013年6月20日、西原宏一)
●ブラジルレアルなど新興国通貨が大荒れ! 米ドル/円は9営業日で約6円の急落!(2013年6月13日、西原宏一)
●豪ドルは1000pips下落してもまだ高い! 対ドルで0.9ドル、対円で90円まで下落か(2013年6月6日、西原宏一)
●ドル/円の月足陽線連続記録更新なるか? しかし、100円を割れると調整が深い可能性(2013年5月30日、西原宏一)
●日経平均大暴落! 豪ドルに悪材料続出! 急落中の豪ドル/円、下値メドは95円か(2013年5月23日、西原宏一)
●豪ドル暴落! 豪ドル/ドルがパリティ割れ。為替専門のヘッジファンドもショート狙い!(2013年5月16日、西原宏一)
●豪州利下げで金利は史上最低の2.75%に。ジョージ・ソロスが豪ドル売りという報道も(2013年5月9日、西原宏一)
豪ドル/円は、一時88.91円まで下落、ユーロ/豪ドルは、1.4416ドルまで急上昇するなど、豪ドル安が進みました。
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:豪ドル/円 日足)
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:ユーロ/豪ドル 日足)
この豪ドル/円の急落が、米ドル/円の下落を深くし、ユーロ/豪ドルの急騰が、何ら好材料がないにも関わらず、ユーロ/米ドルを1.3418ドルまで押上げていました。
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:ユーロ/米ドル 日足)
そして、5月初旬から続いていた豪ドル/米ドルの下落がやっと一服。
豪ドルクロス(豪ドルと米ドル以外の通貨との通貨ペア)の急落が一服し、急騰していたユーロ/豪ドルが調整に入ると、マーケットの注目はユーロ/米ドルにシフトしてきました。
先週(6月17日~)、ユーロ/豪ドルの調整に連れ…
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