■スマホアプリに搭載された「価格分布」とは?
今回は、トレイダーズ証券[みんなのFX]のスマホアプリに搭載された新機能「価格分布」について紹介しよう。
この価格分布では、どの価格に[みんなのFX]のユーザーが買いと売りのポジションを保有しているか、一目でチェックすることができる。
【参考記事】
●ポジション比率を公表中のFX会社はどこ? みんなの逆指値の状況がわかる会社も…
●ポジション数丸見えのツールで、米ドル/円上昇のピークがわかる警戒サインを発見!?
●[iPhoneアプリ&iPhone向けブラウザ]FX会社のiPhone対応を徹底比較!
[みんなのFX]では以前から、価格分布と似たようなツールで、ユーザーの保有するポジションの偏りをチェックできる「売買比率」を提供してきた。
![トレイダーズ証券[みんなのFX] 売買比率](/mwimgs/3/6/-/img_36478706c6f9da66183ccf6f3093d89290463.jpg)
上の画像を見るとわかるように、「売買比率」では、通貨ペアごとに「売りポジションと買いポジションを持っている人数の比率」と「売りポジションと買いポジションのポジション量の比率」をチェックすることができる。
そして今回、新たに搭載された価格分布では、どの価格にどのくらいの規模の売りポジションと買いポジションがあるのか、チェックすることができるようになったのだ。
![トレイダーズ証券[みんなのFX] 価格分布](/mwimgs/5/c/-/img_5c783ea3cca6bef18af1ea58589cc93584092.jpg)
なお、価格分布は米ドル/円やユーロ/米ドルといった主要通貨ペアをはじめ、[みんなのFX]で取り扱う19通貨ペアすべてでチェックすることができる。
ちなみに、記者が価格分布の更新頻度についてトレイダーズ証券に問い合わせたところ、毎営業日、NYクローズ時に[みんなのFX]のユーザーが保有しているポジションを反映しているという。
■ユーザーが保有するポジションの価格帯がわかる
では、価格分布について、もう少し詳しく見てみよう。
![[みんなのFX] 価格分布](/mwimgs/d/9/-/img_d9aa04514c6e4de45bc09e293a82dd66122392.jpg)
こちらを見ると、赤と青の横棒が並んでいるが、これは[みんなのFX]のユーザーがどの価格にどのくらいの売りポジションまたは買いポジションを保有しているのかを表しているもの。赤が買いポジション、青が売りポジションとなっていて、横棒が長いほど、その価格にあるポジションの規模が大きいことになる。
そして、価格分布の真ん中が現在レートを示していて、評価損益がプラスなら背景が赤、マイナスなら背景が青に色分けされている。
たとえば、上の画像の右上の青いゾーンは、現在のレートよりも高いレートで保有されている買いポジションになるので、評価損益はマイナスになる。
一方、左上の赤いゾーンは、現在のレートよりも高いレートで保有されている売りポジションになるので、評価損益はプラスになるというわけだ。
■買いポジションは上から下まで並んでいる
以下は、2018年4月5日(木)のロンドン時間にキャプチャした米ドル/円の価格分布となっている。
![[みんなのFX] 価格分布](/mwimgs/f/f/-/img_ff6977873a878ede3d8ce6fcf23549ca102510.jpg)
これを見ると、買いポジションでは104円台半ばから110円水準まで赤い棒が並び、上から下までポジションを保有するトレーダーがいることがわかる。
とくに、106円台後半に買いポジションが大きく積みあがっているところがある。これはあくまで記者の推測だが、3月28日(水)に米ドル/円は105円台から一時107円水準まで急騰したので、107円を大きく上抜けると読んだユーザーがこの水準で積極的に買っていたということではないだろうか。

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 日足)
■売りポジションはなぜか下で売って、含み損の人ばかり
一方、売りポジションを見てみると、その時点のレートよりも下の水準にポジションが固まっていて、上の水準でポジションを保有している人がほとんどいない。
米ドル/円は3月下旬に一時104円台後半まで下落しているので、このトレンドに乗って、売りポジションを建てたものの、その後、107円台まで戻してしまったので、結果、評価損益がマイナスのポジションを保有するユーザーが残ってしまったと推定することができそうだ。

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 日足)
一方、上の水準でポジションを保有している人がほとんどいない理由はイマイチよくわからないが、もともと売りポジションを保有する人が少なかったのか、米ドル/円が下落するなかで利益確定してしまったということか。
ここまで、トレイダーズ証券[みんなのFX]のスマホアプリに搭載された新機能「価格分布」について紹介してきた。[みんなのFX]のユーザーの保有するポジションがマーケット全体のポジションの偏りと必ずしも一致しているとは限らないだろうことには留意すべきだが、継続的に観察していけば、このデータが参考になる可能性は十分あるのではないだろうか。
また、売買比率と価格分布をあわせて使ってみるのもいいかもしれない。興味のある人はトレイダーズ証券[みんなのFX]に口座開設してみては。
そして[みんなのFX]では、最近、取り扱い通貨ペアに…