【ＮＹ為替オープニング】FRB利下げ先送り観測でドル独歩高、国際的な警戒感も、FRBや各国政府高官発言に注目｜FX・為替ニュース

2024年04月18日(木)22時47分ポスト
【ＮＹ為替オープニング】FRB利下げ先送り観測でドル独歩高、国際的な警戒感も、FRBや各国政府高官発言に注目

●ポイント
・米・先週分新規失業保険申請件数：21.2万件（予想：21.5万件、前回：21.2万件←21.1万）
・米・失業保険継続受給者数：181.2万人（予想：181.8万人、前回：181万人←181.7万人）
・米・4月フィラデルフィア連銀製造業景況指数：15.5（予想：2.3、3月：3.2）
・ボウマン米FRB理事開会あいさつ（ビデオ録画、NY連銀地域金融機関会議）
・ウィリアムズNY連銀総裁討論会参加
・米・3月景気先行指数（前月比予想：-0.1％、2月：+0.1％）
・米・3月中古住宅販売件数（予想：420万戸、2月：438万戸）
・ボスティック米アトランタ連銀総裁討論会参加（経済見通し関連）
・G7「過度な為替の変動は経済に悪影響」との共同声明を再確認
・神田財務官「G7の間で為替に関するコミットメントを確認した」
・IMF・世銀会合（19日まで）
・メスター・クリーブランド連銀総裁「利下げを急ぐべきではない」
・米財務長官、ファイブアイズ財務相会合を主宰

18日のニューヨーク外為市場では連邦準備制度理事会（FRB）の利下げ先送り観測が強く、ドルの底堅い展開が予想される。本日はボウマン米FRB理事や、ウィリアムズNY連銀総裁、ボスティック米アトランタ連銀総裁がイベント参加を予定しており、発言に注目が集まる。

米連邦準備制度理事会（FRB）が公表した4月地区連銀経済報告(ベージュブック)では全米地区の経済活動がわずかに拡大したことが明らかになった。2月末に比べ12地区のうち10地区がわずか、または、緩やかな成長を報告。見通しでは注意深く楽観的となった。経済の7割を示す消費も全般的に小幅な上昇となった。ただ、地域や項目により強弱まちまち。物価高で、裁量的支出が弱まっており、今後消費が緩む可能性もある。また、企業がコスト高を商品価格に転嫁することが非常に困難となっていることも明らかになった。物価は全般的に前回と同様に緩やかな伸びが継続。インフレ期待も堅調で製造業では短期的に上方リスクを指摘した。
燃料価格は6地区が緩やかな上昇を報告。セクターの上方圧力を示唆した。雇用もわずかなペースでの拡大を継続していることが明らかになった。インフレが依然くすぶり、労働市場も強く、次回4月30日から5月1日にかけて開催される連邦公開市場委員会（FOMC）での政策金利据え置きを後押しする内容となった。

米労働省が発表した先週分新規失業保険申請件数（13日）は21.2万件と、前回から増加予想に反し横ばい。失業保険継続受給者数（6日）も181.2万人と、前回から増加も予想を下回った。前回は181万人へ、181.7万人から下方修正されるなど労働市場は依然底堅いことが再確認。米4月フィラデルフィア連銀製造業景況指数も15.5と、3月3.2から低下予想に反して上昇し、22年4月来で最高となった。

ドル全面高の状況下、円に加え、新興諸国通貨安が問題となっている。主要7か国（G7）は財務相・中央銀行総裁会議で、「過度な為替の変動は経済に悪影響」との共同声明を再確認。初の日米韓会談ではイエレン財務長官が円安、ウォン安への懸念に留意。鈴木財務相は米財務長官との会談で為替介入の立場説明したとしており、協調介入などが今後は警戒される。

・ドル・円は200日移動平均水準147円58銭

・ユーロ・ドルは、200日移動平均水準1.0821ドル。

・ドル・円154円40銭、ユーロ・ドル1.0675ドル、ユーロ・円164円80銭、ポンド1.2475ドル、ドル・スイスは0.9085フランで寄り付いた。

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