米ドルは買わないといけない！ スイスフランに対してだと
利下げ方向がはっきりしていて簡単。介入期待でスイスフ
ラン/円の売りもいい。米ドル/円は短期で回転がよさそう

岸田首相が国賓待遇での訪米中だったということもあるのでしょう。

岸田首相は昨日（4月14日）帰国しましたが、では今週（4月15日～）入るのか？ というと、それも疑問になってきました。

鈴木財務相のコメントからは、重要なフレーズである「断固たる措置」の言葉が以前ほど聞かれなくなっています。

介入について米国の合意が得られていないのかもしれませんね。

先週のコラムで話したように、財務官経験者にも介入を示唆するコメントを出させて、市場の警戒感を高めさせましたが、こうしたコメントについても「OBまで動員して円安を食い止めようとしているのは介入できないから」との見方もできます。

155円をつけてしまうと困る会社も多いでしょうから、その手前、154円台後半ではさすがに入るだろうと思いますが、どうするでしょうか。

迎撃にはイスラエルのアイアンドームが使われただけでなく、米軍や英軍、フランス軍なども参加しています。

発端はイスラエルによるイラン大使館の攻撃でしたが、イランの国内世論は反撃したことで収まります。

次はイスラエルのフェーズ（局面）となり、イスラエルはさらに報復したいでしょうが、米英仏に「借り」ができましたから、国際世論を無視して強硬な態度は取りづらいでしょう。

昨年末には年6回利下げの予想だったのが、2回できるかどうか。米ドルは買わないといけないのでしょう。

今回もそうでしたが、リスクオフといっても週末リスクに備えるだけで月曜日にはすぐ買い戻される展開が続いていますね。

先週から下げ始めたユーロ/米ドルが1.07ドル割れを維持できるかどうかに注目していますが、簡単なのは利下げ方向がはっきりしているスイスフランの売りでしょう。

米ドル/スイスフランのロングですし、政府・日銀の介入にも期待するならスイスフラン/円のショートでもいいのかもしれません。

高いところを買うと苦しくなりますが、今年（2024年）は押し目らしい押し目がないまま上がっています。介入警戒もありますから、短期で回転させるのがよいのかもしれません。