7月7日(木)◆『ECB金融政策結果絡みでの影響』と『金融市場のリスク許容度による流れ』、そして『明日に米国の雇用統計発表を控える点』に注目！

本日の為替相場の焦点は、『ECB金融政策結果絡みでの影響』と『金融市場のリスク許容度による流れ』、そして『明日に米国の雇用統計発表を控える点』にあり。

米国の経済指標は、
・米)ADP全国雇用者数
・米)週間新規失業保険申請件数
への注目度が高い。

米国以外の経済指標は、
・日)機械受注
・豪)失業率＆新規雇用者数
・ス)消費者物価指数
・英)鉱工業生産/製造業生産高
・独)鉱工業生産
・加)Ivey購買部協会指数
への注目度が高い。

経済指標以外では、
・英)BOE政策金利＆声明発表＆BOE資産購入枠決定
・欧)ECB政策金利＆声明発表＆トリシェECB総裁の記者会見
・明日に、米国の雇用統計発表を控える点
・ECBの金融政策への思惑(本日にECB政策金利＆声明発表＆ECB総裁会見)
・欧州の財政・金融・信用不安(ギリシャの財政不安が中心)
・金融市場のリスク許容度(長い間リスク回避ヨリだったが先週後半からリスク選好ヨリに)
・他の金融市場の動向(米株式、米長期金利、金、原油、米国以外の株式市場など)
・金融当局者や要人による発言
・米国の金融政策への思惑
・中国の景気動向及び金融政策
などの要因に注意。

★★★

本日は、BOE政策金利＆声明発表＆BOE資産購入枠決定とECB政策金利＆声明発表＆トリシェECB総裁の記者会見が行われる。
明日には、米国の雇用統計発表を控える。

米国の経済指標は、ADP全国雇用者数と週間新規失業保険申請件数がメイン。

米国の株式市場の動向は、金融市場の流れを見極める上で非常に重要な要因。
米国の長期金利及び金や原油などの商品市場の動向も為替相場と関連性が高い。

ここ最近の為替相場は、ギリシャの財政不安と金融市場のリスク許容度などを主要因にドルやユーロが大きく上下してきた。
先週後半には、ギリシャの財政不安が緩和したことでユーロの買い戻しが優勢となり、株式市場の反転で金融市場全体がリスク選好ヨリの流れとなった。

今週に入ってからは、ギリシャや欧州の信用不安が再燃し、リスク回避ヨリの流れとなっている。
本日は、ECB政策金利＆声明発表＆トリシェECB総裁の記者会見での影響に注意しながら、引き続き、ギリシャの財政不安での動向と金融市場のリスク許容度による流れやドルの方向性に注目したい。
また、明日に米国の雇用統計発表を控える点も重要となる。


■□■本日のトレード用のエサ■□■(※毎日更新)

▼主要材料

・08時50分：日)機械受注
→注目度はまずまずだが反応は限定的か

・10時30分：豪)失業率＆新規雇用者数
→注目度も影響度もカナリ大きい！

・16時15分：ス)消費者物価指数
→注目度はまずまずだが反応は限定的か

・17時30分：英)鉱工業生産/製造業生産高
→ポンドへの影響はそれなり

・19時00分：独)鉱工業生産
→相場の気分次第。ユーロ変動のキッカケとして

・20時00分：英)BOE政策金利＆声明発表＆BOE資産購入枠決定
→内容・言及に関わらずそれなりに動きそう

・20時45分：欧)ECB政策金利＆声明発表
→0.25％の利上げがコンセンサス。今後の金融政策への思惑が相場を左右するだろう。この後のトリシェECB総裁の記者会見に委ねられるか

・21時15分：米)ADP全国雇用者数
→明日に雇用統計の発表を控えてかなりの注目度。内容によっては大きな反応になるだろう

・21時30分：欧)トリシェECB総裁の記者会見
・21時30分：米)週間新規失業保険申請件数
→明日に雇用統計を控えて、新規失業保険の値も重要だが、トリシェの記者会見も注目度は高く、内容次第で大きな反応につながる可能性が高い

・23時00分：加)Ivey購買部協会指数


7月4日からの週の為替相場の焦点(ドル中心)は以下。
▼4日が米国で祝日休場となる点(独立記念日)
▼7月2日・3日に行われたユーロ財務相会合(ギリシャ救済に関して)の影響
▼欧州の財政・金融・信用不安(ギリシャの財政不安が中心)
▼ECBの金融政策への思惑(７日にECB政策金利＆声明発表＆ECB総裁会見)
▼金融市場のリスク許容度(長い間リスク回避ヨリだったが先週後半からリスク選好ヨリに)
▼主要国の株式市場の動向(米国中心)
▼主要経済指標の発表(米国中心で、今週は特に米国の雇用統計を控える)
▼米国の長期金利の動向
▼金融当局者や要人による発言
▼米国の金融政策への思惑
▼為替介入への警戒感(ドル円下落で高まる)
▼金や原油などの商品市場

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7月7日(木)の為替相場の注目材料			指標ランク (注目度＆重要度)	コンセン サス	前回 発表値
-
08:50		日)機械受注 [前月比/前年比]	○	+3.0%	-3.3%
				+10.9%	-0.2%
10:30		豪)失業率	◎	4.9%	4.9%
		↑・新規雇用者数		+1.50万人	+0.78万人
15:45		仏)貿易収支	×	-57億	-71.44億
16:15		ス)消費者物価指数 [前月比/前年比]	○	-0.2%	±0.0%
				+0.7%	+0.4%
17:30		英)鉱工業生産 [前月比/前年比]	○	+1.1%	-1.7%
				-0.5%	-1.2%
		英)製造業生産高 [前月比/前年比]	○	+1.0%	-1.5%
				+2.1%	+1.3%
19:00		独)鉱工業生産 [前月比/前年比]	○	+0.8%	-0.6%
				+7.0%	+9.6%
20:00		英)BOE政策金利＆声明発表	◎	0.50% 据え置き	0.50% 据え置き
		↑・BOE資産購入枠決定		2000億 据え置き	2000億 据え置き
20:45		欧)ECB政策金利＆声明発表	◎	25bp 引き上げ 1.50%	1.25% 据え置き
21:15		米)ADP全国雇用者数	AA	+7.0万人	+3.8万人
21:30		欧)トリシェECB総裁の記者会見	◎	要人発言
		加)新築住宅価格指数 [前月比/前年比]	△	+0.2%	+0.3%
				+1.7%	+1.9%
		米)週間新規失業保険申請件数	AA	42.0万件	42.8万件
23:00		加)Ivey購買部協会指数	○	67.5	69.1
24:00		米)週間原油在庫	BB	-250万	-438万
25:30		米)ホーニグ：カンザスシティ連銀総裁 の発言	B	要人発言
普通→太字→赤色太字の順番で重要。ピンク色太字は金融政策関連のモノ。 ピンク色のバックは米国の材料で黄色は要人発言、緑色は企業の決算を表す。 指標ランク について 米国の経済指標はSS→S→AA→A→BB→B→Cの7段階で表記 その他の経済指標は◎→○→△→×の4段階で表記 指標部分についての免罪 事項及びご利用上注意点 ※15時～20時に市場予想値(コンセンサス)の最新の数値をチェックし、更新した数値は赤字で表記

明日に米雇用統計発表を控えて、本日発表の経済指標での変動狙い

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ECB金融政策結果発表で方向性が出れば追随。明日に米雇用統計を控える点にも注意

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