■ドル/円の115円台半ば突破は時間の問題だったが…
みなさん、こんにちは。
先週(5月8日~)は、懸念されたフランス大統領選が中道派のマクロン氏の勝利で終わったこと、東アジア問題も(解決にはほど遠いものの…)いったん沈静化したこと、加えて原油も減産継続が報道されるなど、一連のリスクオフ要因は霧散し、ユーロ/円中心にヘッジの買い戻しが活発化。
【参考記事】
●93年以来! 低水準の恐怖指数は何を意味する? 好材料多いユーロ/円が相場牽引!(5月15日、西原宏一&大橋ひろこ)
米ドル/円は114円台で底堅く推移し、日経平均も2万円超え目前と、米ドル/円の115.50円台ミドル超えは時間の問題といった展開でした。
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 4時間足)
(出所:Bloomberg)
ユーロ/円も節目の125.00円を突破し、一時125.82円まで急騰しました。
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:ユーロ/円 4時間足)
■FBI長官解任に加え、トランプ大統領の機密情報漏洩も…
ところが、この「円安トレンド」を一変させたのが「ロシアゲート」問題。
まず先週、5月9日(火)にトランプ大統領がコミーFBI(米連邦捜査局)長官を解任したことから、トランプ政権は不安定に。
今週(5月15日~)に入り、トランプ大統領がロシアの高官に機密情報を漏らしたという報道で雲行きが怪しくなると、コミーFBI長官に対し、フリン前安全保障担当補佐官のロシア疑惑に関する捜査打ち切りを要請していたことが明らかになり、問題は深刻化。
捜査打ち切りを要請していたとの見方から、ニクソン大統領が自らの不法行為との関係を捜査していた特別検察官を解任し、正副司法長官を辞任させたウォーターゲート事件にちなみ、「ロシアゲート」という言葉も飛び出し、トランプ政権の土台が揺らぎかねない展開に。
コミーFBI長官の解任に加えて、トランプ大統領がロシアの高官に機密情報を漏らしたとの報道もあって、トランプ政権の土台が揺らぎかねない展開に (C)Mark Wilson/Getty Images
この「ロシアゲート」問題が深刻化するにしたがって…
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