米ドル/円は145円から149円台のレンジか。押し目は
買ってもいい！ ユーロ/米ドルのショートもよさそう。
スワップがプラスで、多少時間がかかっても許容できる

昨年末（2023年末）には「2024年は6回利下げだ」なんて盛り上がりましたが、6回どころか３回すら怪しいかもしれません。

経済指標次第ではありますが、あると思います。

そのときには149円台へ突っ込むのでしょうが、そのまま150円を超えていくかどうかは疑問。

「利下げ期待が裏切られて米ドル/円が上がる」というのは昨年と同じ展開ですが、昨年と今年（2024年）が違うのは「今年は利上げするわけではない」ということ。

3月なのか5月なのかはともかく、利下げすることは間違いない。金利面から考えると、この局面での150円超えはなさそうです。

パウエルさんの発言などで目先の織り込みは低下しますが、遠くの織り込みはあまり変わらないのも気になります。

長めの織り込みでは、7月までに2回、年末までに4回以上の利下げを織り込んでいます。

今週（2月5日～）はFRB高官の発言も多いですから、利下げ時期の見通しで右往左往する場面がありそうです。

第2営業日のロンドンフィキシングに注目していたのですが、先週のコラムで懸念したとおり、米雇用統計が荒れたことで影響がわかりにくくなってしまいました。

オルカン（eMAXIS Slim 全世界株式（オール・カントリー））などの投信にどのくらい新規の資金が入っていたのかを見て、判断するしかないですね。

2月も大量の資金が入っていたということになれば、3月も引き続き注目されるでしょう。

ただ、欧州はインフレ率が低下し、中国経済がこければドイツがこける。FRBの利下げが遅れても、ECB（欧州中央銀行）は利下げする。

そうなると、ユーロはファンディング・カレンシー（調達通貨）として売られていくのでしょう。今すぐではなく、もう少し時間はかかるかもしれませんが。

どう考えても利上げが必要な状況ですが、トルコリラは不安ですね。

米ドル/円は145円から149円台でのレンジなのかもしれません。押し目は買っていいと思いますし、ユーロ/米ドルのショートでもいいでしょう。すぐには下がらないかもしれませんが、スワップがプラスになるので多少時間がかかっても許容できます。