■豪ドル/円は2週間強で7円も急騰!
みなさん、こんにちは。
前コラムでご紹介した豪ドル/円ですが、今週(9月9日~)も続伸し、一時93.61円まで急騰しています。
【参考記事】
●年内利下げ観測後退の豪ドルは最弱から一転、最強通貨に!豪ドル/円は95円台へ(2013年9月5日、西原宏一)
9月8日(日)に発表された中国の8月の貿易収支で、輸出の伸びが市場予想を上回っていたことや、大方の予測どおりですが、あらためてシリア情勢が大幅に改善したことなどで、リスク許容度が改善。
先週(9月2日~)、利下げ予測が大きく後退した豪ドル/円は、9月10日(火)に一時93.61円まで急騰しました。
これは、8月28日(水)の安値86.47円から、わずか2週間強で、7円も急騰したことになります。
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:豪ドル/円 4時間足)
本日9月12日(木)は、豪雇用指標の結果が悪化していたことをきっかけに、92.00円まで反落していますが、どちらかというと、短期間で7円急騰しているため、調整局面という色合いが濃厚です。
豪ドル/米ドルも、本日9月12日(木)は一時0.9355ドルまで急騰していましたが、こちらも0.92ドルミドルで調整局面となっています。
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:豪ドル/米ドル 4時間足)
■利上げ予測が台頭したNZドル!
9月12日(木)、豪ドルが反落したもうひとつの要因は、豪ドル/NZドルの下落です。
9月12日(木)早朝、RBNZ(ニュージーランド準備銀行[ニュージーランドの中央銀行])は政策金利を据え置きましたが、注目はウィラーRBNZ総裁の下記のコメント。
「政策金利引き上げが来年必要となる可能性」
このコメントで、NZドル/米ドルが急反発しました。
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:NZドル/米ドル 30分足)
彼は「過大評価されたNZドルが問題」とも述べていますが、もしそれが最重要課題であれば、利上げの可能性を示唆しないはずです。
つまり、インフレ懸念が台頭してきたため、利上げの必要性が生じているのですが、それに伴う通貨高に対しての牽制コメントなのでしょう。
通常こうした場合は、そうした矛盾をつかれ…
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