みなさん、こんにちは。
早いもので、2014年も営業日ベースでは、あと5日を残すのみ。このコラム、「ヘッジファンドの思惑」も2014年最後の更新となります。
そこで、今回は、2015年のマーケットのコンセンサスを確認していこうと思います。
■2015年も「株高・米ドル高」継続
2015年の為替市場のコンセンサスは米ドル高。
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドルVS世界の通貨 月足)
先進国の中で、利上げに向かっている国といえば米国です。利上げが可能ということは、長らく世界経済を停滞させていたリーマンショックから米国がいち早く抜け出したということになります。
米国経済の回復を印象づけたのが、12月23日(火)に発表となった米国の7-9月期GDP・確報値。なんと、前期比+5.0%という好結果となりました。
(詳しくはこちら → 経済指標/金利: 各国GDP成長率の推移)
米GDP、年5・0%増…7~9月期確定値
米商務省が23日発表した2014年7~9月期の実質国内総生産(GDP)の確定値(季節調整済み)は、年率換算で前期比5・0%増となり、11月末の改定値(3・9%増)から1・1ポイント上方修正された。11年ぶりの高い伸びとなる。
ロイター通信が事前にまとめた市場予想(4・3%増)を上回った。米経済は前期(4・6%増)から加速し、景気の順調な回復が裏付けられた。
米GDPの約7割を占める個人消費は3・2%増で、改定値(2・2%増)から上方修正された。企業の設備投資(8・9%増)や住宅投資(3・2%増)なども、それぞれ上方修正された。
出所:YOMIURI ONLINE
これは悪天候の影響で1-3月期に大きく落ち込んだものを、4-6月期に高成長で挽回したということになります。
■市場参加者は、米ドル/円は130円へ上昇すると予測
一方、ユーロは2015年にECBによる追加緩和が予想されており、日本はバズーカ2に代表されるように異次元緩和の最中。
【参考記事】
●日銀とGPIFのダブルバズーカ炸裂で、ドル/円は120円へ向け上昇の可能性濃厚(11月6日、西原宏一)
豪州は低迷する資源価格の影響を大きく受け、2015年はRBA(オーストラリア準備銀行[豪州の中央銀行])による2回の利下げが予測されています。
(詳しくはこちら → 経済指標/金利: 各国政策金利の推移)
こうした金融政策の相違の中、2015年のマーケットコンセンサスは前述のように米ドル高。
米ドル/円は130円、ユーロ/米ドルは1.15ドル、豪ドル/米ドルは0.75ドルというのが多くのマーケット参加者の予測となっています。
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 週足)
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:ユーロ/米ドル 週足)
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:豪ドル/米ドル 週足)
ただ、ここで気をつけたいのが…
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