■英ポンド/円はわずか2カ月で25円弱の暴落
今週(1月18日~)前半も、2016年年初から続く急激な株安、円高が進行。
クロス円(米ドル以外の通貨と円との通貨ペア)の下落を先導する英ポンド/円は歯止めがかからず、一時163.99円まで暴落。これで、2015年11月の戻り高値からわずか2カ月でなんと25円弱暴落。
【参考記事】
●2016年は英国のEU離脱懸念が高まる!?英ポンド/円は下落余地拡大で170円へ(2015年12月24日、西原宏一)
●2カ月で16円暴落!ポンド/円は想定どおり急落! 株安・円高のカギはNYダウが握る(1月7日、西原宏一)
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:英ポンド/円 日足)
英ポンド/円の下落に歩調を合わせ、米ドル/円も節目の116.50円を割り込むと一時、115.98円まで急落。
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 1時間足)
■円高加速は香港ハンセン指数の急落がきっかけ
加えて、今回の円高加速のきっかけは香港ハンセン指数。1月20日(水)のアジア市場では、香港ハンセン指数がいきなり3.7%もの急落を演じ、それが日経平均に飛び火しました。
(出所:CQG)
さらには、下記の甘利大臣の賄賂問題が報道され、マーケットのセンチメントが悪化したことも挙げられます。
「私は甘利大臣に賄賂を渡した!」
甘利明TPP担当大臣(66)と公設秘書に、政治資金規正法とあっせん利得処罰法違反の疑いがあることが週刊文春の取材でわかった。千葉県内の建設会社の総務担当者が週刊文春の取材に応じ、メモや録音を基に金銭の授受を証言した。
出所:週刊文春
日経平均は、2014年10月31日(金)の黒田バズーカ2で開けた窓の下限で重要なサポートである1万6500円が決壊。日経平均先物は一気に1万6000円を割り込む暴落となりました
【参考記事】
●日銀とGPIFのダブルバズーカ炸裂で、ドル/円は120円へ向け上昇の可能性濃厚(2014年1月21日、西原宏一)
(出所:株マップ.com)
連れて、米ドル/円も一時、115円台への急落劇を演じています。
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 1時間足)
その暴落を反転させたのが、下記の日銀によるQQE3(量的・質的金融緩和第3弾)に関する…
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