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■米ドル/円は短期間で22%上昇し、一相場終了

 みなさん、こんにちは。

 前コラムでご紹介させていただいたように、米ドル/円は調整局面入りとなっています。

【参考記事】
●ソロスはこの円安で約930億円の儲け！米ドル/円の調整は押し目買いの好機！（2月14日、西原宏一）

 調整が浅ければ92円台前半というイメージでしたが、2月15日(金)にそのレベルまで反落し、その後94円台前半まで急反発しました。

米ドル/円 4時間足

（リアルタイムチャートはこちら →ＦＸチャート＆レート：米ドル/円 4時間足）

 今週(2月18日～)はこれまで93円台での乱高下に終始しています。

 米ドル/円に関しての次の焦点は、日銀総裁人事と日米首脳会談です。

 ただ、相場が95円に近づいたことから、オプション市場でも円ショートの利益確定にともなうドルコール売却やドルプット購入(※)が継続しています。

 ヘッジファンドがポートフォリオの一部を利益確定していることもあり、短期間で22％急騰した米ドル/円相場は一相場が終了。

 当面は90～94円のレンジ圏での推移となるでしょう。

（※編集部注：ドルコールとは米ドルを買う権利、ドルプットは米ドルを売る権利のこと）

米ドル/円 日足（クリックで拡大）

（出所：MetaQuotes Software社のメタトレーダー）

 相場が調整局面に入るとマーケットの動きがチョッピーになるため、リスクコントロールには気をつけたいところです。

■ヘッジファンドの注目は円から英ポンドへ！

 さて、過去の当コラムでご紹介した英ポンドが今週(2月18日～)急落しています。

【参考記事】
●ドル/円は95円へ向け上昇する可能性大。ユーロ反発でユーロ/英ポンドにも注目！（1月31日、西原宏一）
●白川総裁の早期辞任表明で円安進む！「米ドル/円の100円回復シナリオ」とは？（2月7日、西原宏一）

 英ポンド/米ドルは、サポートとなっていた1.5200ドルを割り込んできました。

 英ポンド/米ドルは2011年から1.52～1.63ドルという大きなレンジの中での推移に終始しており、この下限のレベルをクリアに割り込めるかどうかに注目が集まっています。

英ポンド/米ドル 週足

（リアルタイムチャートはこちら →ＦＸチャート＆レート：英ポンド/米ドル 週足）

 1.5200ドルをクリアに割り込むと、下落余地は大きく拡大します。

 ユーロ/英ポンドも再び0.87ポンド台を回復しており、0.9000ポンドへ向けて上昇しています。

ユーロ/英ポンド 日足（クリックで拡大）

（出所：MetaQuotes Software社のメタトレーダー）

 今回の米ドル/円相場で収益を上げた多くのヘッジファンドの次の注目は英ポンド。

 下げ基調が鮮明になってきた英ポンドの動向に注目です。

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