■2014年は2013年末の調整からスタート!
2014年スタートの週は、2013年の年末相場の調整からスタート。特に年末急騰したユーロ/米ドルの反動が目立ちます。
ユーロ/米ドルは、2013年末のリパトリ(本国への資金還流)の影響もあり、一時1.3893ドルまで急騰。それが年が明けると様相は一変。一気に1.3554ドルまで急落しています。
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:ユーロ/米ドル 4時間足)
ユーロ/米ドルは、2013年末にAQR(※)がらみのユーロ買いもあり、急騰しましたが、2014年に入ると打って変わって米ドルが優位となり、上値の重い展開です。
(※編集部注:「AQR」とは、欧州中央銀行(ECB)がユーロ圏の銀行に対して実施を予定している資産査定のこと)
■米雇用統計に注目! 米ドル/円は107円へ!
一方、対円では、2013年と同様、米ドルが優勢。年初のユーロ/円の反落に連れ、米ドル/円も一時、103.91円まで下落する局面もありましたが、2013年5月の高値である103.74円レベルが、逆にサポートになり反発。
加えて、103.55円には一目均衡表の日足の基準線も位置しており、103円台ミドルは、きわめてサポーティブなレベルとなっています。
米ドル/円は、61.8%戻し(※)である105.45円を上抜けるのに時間がかかっていますが、米国の貿易収支もドラスティックに改善しているため、米ドル/円のトレンドは変わらず、次のターゲットは107円。
【参考記事】
●株安を伴わない絶妙なテーパリング!ドル高・円安が進み、107円が見えてきた!(2013年12月19日、西原宏一)
(※編集部注:ここでの「61.8%戻し」とは、2007年6月高値の124円台から2011年10月安値の75円台まで下落した下落幅に対する「61.8%戻し」という意味)
(出所:MetaQuotes Software社のメタトレーダー)
105円ミドルを上抜けられるかどうかは、1月10日(金)発表予定の米雇用統計に注目です。
■豪ドルは、引き続き0.85ドルへ向けて続落中
2014年に入っても、豪ドルの軟調な展開は変わらず。
年末年始を挟んでのユーロ/豪ドル急落の影響で、豪ドル/米ドルは、一時0.9000ドルを回復する局面がありましたが、ポジション調整のみの反発なので、豪ドル/米ドルの反発局面はきわめて短命。
本稿執筆時点では、年初とは打って変わってメイントレンドに回帰し、0.8875ドルと軟調な展開です。豪ドル/米ドルの反発は、豪ドルを売り遅れている中長期プレイヤーに売り場を与えただけに終始。
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:豪ドル/米ドル 日足)
引き続き、豪ドル/米ドルは、0.85ドルへ向けて続落中です。
今週(1月6日~)、マーケットの注目を集めたのが…
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