為替チャート・ニュース、FX初心者向け記事、FX会社比較など情報満載! FX最強ポータルサイト - ザイFX!
バックナンバー

2014年春にイエレン・ショックの可能性!
米ドル/円の上値目標は110円と控えめに

2013年12月27日(金)東京時間 16:53

 今回のコラムは2013年の最終回となるから、来年、2014年の相場展望について、私見を述べさせていただきたいと思う。

■アベノミクスだけでなく、欧米市場の好調さも重要ポイント

 2013年の相場は、何と言ってもアベノミクスで大きく進行した株高・円安相場であった。

 2012年末のコラムでは、米ドル/円の上値ターゲット、最低でも90~92円と予想していたが、足元のレートを見ると、当時過激に見えたターゲットが、かわいいぐらい保守的なものだったことがわかる。

【参考記事】
【2013年相場見通し】新紀元の幕開け!ドル高トレンド転換でドル/円は90~92円へ(2012年12月21日、陳満咲杜)

米ドル/円 週足

(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 週足

 言い換えれば、結果的にアベノミクスの効果を過少評価していたし、また、その過少評価自体、当時は過大評価に見えたことが興味深く、また、重要なポイントだ。

 もっとも、2013年の株高・円安をリスクオン相場の結果とみなす場合、アベノミクスの成功だけでなく、米国を中心に、先進国市場のセンチメント向上が大きく寄与しているところも見逃せない。

 米株式市場、NYダウ指数が昨日(12月26日)も史上最高値を更新、年初来50回目の高値更新を果たしたように、欧米マーケットの好調がリスクオンの市場心理を極限まで押し進めている。そして、日本の株高・円安もその一環に過ぎなかったと言える。

■2014年の相場見通しが楽観的すぎるところに潜むリスク

 問題は2012年末に、誰が今の状況を完全に想定していたかということだ。

 特に米国株の水準と勢いに関して、2012年末の時点では一番楽観的な予測さえ、目下のレベルより低かったのではないかと記憶している。

 一方、2014年の見通しに関しては、今やすっかり楽観的な予測が主流となり、日米株高・円安は当然視されているようにみえる。

 前述のように、2012年末に株高・円安のトレンドやモメンタムを過少評価していたのであれば、今は逆のパターン、2014年の値動きを過大評価している、つまり、強気過ぎるリスクがある。

 なぜなら、市場参加者全員が人間である以上、センチメントがオーバーになってしまうことは常にあり、それは避けられないリスクだからである。

 言ってみれば、中国のことわざ、「傷が治れば、痛みも忘れられる」のように、現在のマーケットセンチメントは強気に傾き過ぎていて、“あの頃”の教訓を忘れているようなのだ。

 しかし、現状を点検すれば、むしろ、“あの頃”とかなり似ているから、近々相場の波乱を警戒せざるを得ないのではないかと思う。

“あの頃”とは2007年後半で、リーマンショックの前夜だ。米ドル/円は2007年6月に124.16円まで上昇、NYダウ指数は同年10月に1万4198ドルまで当時の史上最高値を更新していた。

米ドル/円 週足(2007年前後)

(出所:米国FXCM

米国株(US30) 週足(2007年前後)

(出所:米国FXCM

 振り返ってみれば、だれも当時はバブルだったことに気づくが、当時はなかなかそういうわけにはいかなかった。また、そのような状態も極めて正常であった。

 なぜなら、バブルというもの、崩壊し始めてから初めて認識されるもので、途中ではなかなか気づかないし、気づいたとしても、いつ終焉するかを見極めることが至難の業だからだ。

■現時点の株高・円安はバブルの疑いが濃厚!

 しかし、バブルは早晩弾ける宿命にある以上、総合的な視点や適切なツールをもって検証すれば、精度は欠けるものの、だいたいの状況はつかめる。

 株の話を省いて、ここでは為替に専念するが、結論から申し上げると、今朝(12月27日朝)、一時105円の大台を打診した現在の米ドル/円のレベルは、実は2007年6月の124円台に相当するようなものとみる。買われすぎで、いったん調整のリスクが大きいということだ。

 以下のチャートは米ドル/円の購買力平価と為替レートの関係を示す長期チャートである。

 このチャートで見る限り、米ドル/円は1980年代後半以降、一貫して緑のラインが示す企業物価ベースの購買力平価の下に位置し、1998年、2002年に高値をつけたときも同ラインあたりで頭打ちとなっていた。

米ドル/円の購買力平価と実勢レート(クリックで拡大)

(出所:公益財団法人 国際通貨研究所。ただし、吹き出し内のコメントはザイFX!編集部による。また、このチャートは2013年11月27日現在のもの)

 2007年の「株高・円安バブル」では、米ドル/円が同企業物価ベースの購買力平価を一時超え、最大10%ぐらいの乖離を記録していたが、結局、大きく反落したことは記憶に新しい。

 目下、米ドル/円はすでに同購買力平価を10%も上回っており、そろそろいったん限界を迎えるのではないかとみる。

 ちなみに、2007年の高値当時、円売りポジションの積み上げは、現在の約13万枚よりも大きかったから、その後の円買戻しが効いて、円の急騰をもたらした経緯があった。

 現在の円売りポジション、総量としては2007年当時に劣るが、マーケットの心理を物語るものとしては十分インパクトのある数字であり、これがまた効いてくるはずで、油断はできない。

 いろいろ書いたが、要するに現時点(2013年末)の株高・円安、バブルの疑いが…

ザイFX!公式twitter フォローしてね

ザイFX!公式ツイッター(@ZAiFX)
現在のフォロー者数 68503人

ザイFX!のtwitterをフォローする

注目ザイFX!編集部おすすめのFX会社

取引でTポイントが貯まる! YJFX![外貨ex]

YJFX![外貨ex]

ザイFX!限定3000円もらえるキャンペーン実施中!

米ドル/円0.3銭原則固定! GMOクリック証券[FXネオ]

GMOクリック証券[FXネオ]

5年連続でFX取引高世界第1位を達成! ザイFX!限定5,000円キャッシュバック

陳満咲杜の「マーケットをズバリ裏読み」
陳満咲杜 (ちん・まさと)

中国・上海生まれ。1992年に所持金5000円で来日し、日本語学校を経て日本大学経済学部に入学。生活費と学費をアルバイトでまかないながら在学中より株式投資を開始。大学卒業後、中国情報専門紙の株式担当記者を経て黎明期のFX業界へ。香港や米国の金融機関で研修を重ね、トレーダーとしての経験を積む。GCAエフエックスバンク マネージングディレクター、イーストヒルジャパン チーフアナリストを経て独立。現在は陳アソシエイツ代表/アナリストとして活躍している。日本テクニカルアナリスト協会検定会員。最新刊は『勤勉で勉強家の日本人がFXで勝てない理由』(ダイヤモンド社)、その他、『相場の宿命 2012年まで株を買ってはいけない!』、『CFDトレーディングの真実』『FXトレーディングの真実』(以上、扶桑社)、『着物トレーダーを卒業せよ 陳満咲杜の為替の真実』(青月社)などの著書がある。

執筆者のサイト

最新のバックナンバー

>>>バックナンバー一覧

ザイFX!関連情報

FX会社高額キャンペーンランキング

  • 最大40,000円キャッシュバック(10回以上の新規取引で。5回では25,000円、1回では10,000円。)(先着150名)・IG証券[ミニ取引](4月30日まで)
  • 最大40,000円キャッシュバック(10回以上の新規取引で。5回では25,000円、1回では10,000円。)(先着150名)・IG証券[標準取引](4月30日まで)
  • ★ザイFX!独自★8,000円キャッシュバック(シストレ24でストラテジー選択による5000通貨以上の往復取引で)+最大10,000円キャッシュバック(シストレ24でストラテジー選択による25万通貨以上の決済取引で。15万通貨以上の決済取引では5,000円。)または、最大10,000円キャッシュバック(トライオートFXで自動売買による50万通貨以上の新規または決済取引で。25万通貨以上の新規または決済取引では5,000円。)・インヴァスト証券[シストレ24](5月31日まで)
  • ★ザイFX!独自★8,000円キャッシュバック(トライオートFXでAP注文による1000通貨以上の往復取引で)+最大10,000円キャッシュバック(トライオートFXで自動売買による50万通貨以上の新規または決済取引で。25万通貨以上の新規または決済取引では5,000円。)または、最大10,000円キャッシュバック(シストレ24でストラテジー選択による25万通貨以上の決済取引で。15万通貨以上の決済取引では5,000円。)・インヴァスト証券[トライオートFX](5月31日まで)
  • ★ザイFX!独自★最大7,000円キャッシュバック(FXダイレクトプラスのプログレッシブチャートから5万通貨以上の新規取引で。その他の取引ツールでは5,000円。)+最大20,000円キャッシュバック(FXダイレクトプラスで200万通貨以上の新規または決済取引で。50万通貨以上の新規または決済取引では5,000円。)・セントラル短資FX[FXダイレクトプラス](6月30日まで)
  • ★ザイFX!独自★最大7,000円キャッシュバック(ウルトラFXのUチャートから5万通貨以上の新規取引で。その他の注文方法では5,000円。)+最大20,000円キャッシュバック(FXダイレクトプラスで200万通貨以上の新規または決済取引で。50万通貨以上の新規または決済取引では5,000円。)・セントラル短資FX[ウルトラFX](6月30日まで)
  • ★ザイFX!独自★6,000円キャッシュバック(5万通貨以上の新規または決済取引で)+最大10,000円キャッシュバック(スマホアプリで10万通貨以上の新規または決済取引で。PCの場合は5,000円)+5,000円キャッシュバック(シストレ口座で1000通貨以上の1往復取引で)・トレイダーズ証券[みんなのFX](4月28日まで)
  • ★ザイFX!独自★4,000円キャッシュバック+10,000円キャッシュバック(ポンド円10万通貨以上の新規取引で)+2,000円キャッシュバック(他社からの乗換えで新規口座開設後、対象通貨ペア1万通貨以上の新規取引で)・ヒロセ通商[LION FX](4月30日まで)
  • ★ザイFX!独自★5,000円キャッシュバック+10,000円キャッシュバック(対象通貨ペア20万通貨以上の新規取引で)・JFX[MATRIX TRADER](4月30日まで)

※「FX会社高額キャンペーンランキング」は原則としてザイFX!編集部が読者のみなさまに利益があると判断したキャンペーンに絞って掲載しています。その大まかな基準は「10万通貨取引が必要なケースであればキャッシュバック金額1500円以上」です。取引手数料が高かったり、大量の取引が必要だったりして、大きな取引コストがかかるキャンペーンは掲載していません。

GMOクリック証券
おすすめFX会社
link

1万円+限定5000円がもらえる!

JFX[MATRIX TRADER]

新規口座開設+1万通貨以上取引で、もれなく限定5000円キャッシュバック!

link

ザイFX!限定キャンペーン実施中!

YJFX![外貨ex]

取引でTポイントが貯まる。今ならザイFX!限定3000円がもらえるキャンペーン中!

最短5分で決着、最低50円から取引可能!人気のバイナリーオプションを徹底比較! FX会社のiPhone対応を徹底比較! システムトレード(シストレ)口座を徹底比較! NYダウや金にも直接投資できる CFD取引会社を徹底比較!

ザイFX!期間限定キャンペーン

世界の為替チャート

米ドル/円+0.28111.36

USDJPY

ユーロ/米ドル+0.00181.0945

EURUSD

南アランド/円0.008.50

ZARJPY
おすすめ情報
『羊飼いのFXブログ』はこちら
FXと為替のポータルサイト「ザイFX!」カンタンナビ
「ザイFX!」をまるっとすべて見たい人は→「ザイFX!」トップページへ
メタトレーダー(MT4)の情報を知りたい人は→「ザイFX!×メタトレーダー(MT4)」トップページへ
株の情報を知りたい人は→「ザイ・オンライン」トップページへ
ザイ オンライン
TOPICS

相場を見通す 超強力FXコラム




 
04月24日更新






ザイFX!のMT4専門サイト
ザイFX!メルマガ

元ミス慶応 葉那子と[FXトレード戦略指令!]でFXトレードを始めよう!



今月の経済指標 予想&結果

 
06月28日更新





世界の通貨大カタログ
サクッとわかるFX入門