■米ドル/円はもみ合い、異例の低ボラティリティ
みなさん、こんにちは。
先週のコラムどおり、6月最初の週で日経平均は1万5000円台を回復。
【参考記事】
●IMFが円安容認? GPIFやM&A支えにドル/円は103円乗せなら上昇に弾みも…(6月5日、西原宏一)
(出所:株マップ.com)
連れて、米ドル/円も102円台を回復し、一時102.81円まで上昇。ただ先月、5月の米雇用統計の時の高値である103.02円を抜けきれず反落し、現在も102円台前半でのもみ合いとなっています。
(出所:米国FXCM)
米国の金利がなかなか上昇してこないため、米ドル/円上昇のドライバーである日本株の行方を最初にチェックすると、リアルマネーからの株買いがマーケットに投入され始めている模様。
■安倍政権の成長戦略待ち、海外勢のフロー続かず…
友人によれば、5月最終週の信託銀行は新規口座開設ラッシュとのこと。
これは口座開設に伴って新しいフローが入ることを意味します。そして6月最初の週に、国内の信託銀行が株式を買った額は売った額を2500億円近く上回り、およそ5年ぶりの「買い越し」規模になっています。
株式市場に詳しい友人によれば、このバックは年金基金ではないかとのウワサ。
ただし、今月、6月下旬に予定されている安倍政権の成長戦略を確認するまでは、なかなか海外からのリアルマネーのフローが続かない展開。
当コラムでも以前紹介しましたが、6月初旬にいくつかのヘッジファンドの来日もあり、今回の安倍政権の成長戦略には異例の注目が集まっています。よって「日本株と米ドル/円」は成長戦略待ち。
【参考記事】
●NZ中銀利上げ予測もNZドルはなぜ下落?ヘッジファンド来日のウワサで6月は…?(5月29日、西原宏一)
先週、6月5日(木)に注目のECB(欧州中央銀行)理事会が…
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