■豪州は資源産業一辺倒から「教育や観光」にシフト
みなさん、こんにちは。
オーストラリアは資源国とも言われ、コモディティ産業の影響を大きく受けています。
しかし、「商品の時代」とも言われ、好調を維持していたコモディティ産業も中国経済の減速とともに衰退…。
こうした事態を早期から予測していたオーストラリアは国家をあげて、資源産業一辺倒の国家から「教育や観光」といった産業にシフトする努力を続けてきました。
その成果が徐々に現れ、オーストラリア経済は改善、雇用は堅調。
(詳しくはこちら → 経済指標/金利: その他地域主要経済指標の推移)
この点が中国経済の減速に比例して、経済が下降気味のシンガポールや台湾と違うところ…。
ただ依然として、通貨としての豪ドルはコモディティ、とくに鉄鉱石価格の推移に大きな影響を受けます。
(出所:CQG)
■鉄鉱石の調整とともに、豪ドルに反落余地
2016年年初に日経平均を筆頭として、グローバルに株が急落した局面では、リスクアセットである豪ドルも急落しました。
(出所:株マップ.com)
(出所:CQG)
豪ドル/円は一時77円台、豪ドル/米ドルは0.68ドル台まで急落しましたが、その後、豪ドル/円は86円台、豪ドル/米ドルは0.76ドル台まで急反発しています。
(出所:CQG)
(出所:CQG)
それは、NYダウを筆頭としたグローバルな株の回復もありますが、最大の要因は鉄鉱石。
40ドルを割り込んでいた鉄鉱石価格が一気に60ドル台まで回復し、それに連れて、豪ドルも急騰しています。
しかし、一時的に急騰していた鉄鉱石も徐々に値を下げ、現在、50ドル台前半レベルで推移しています。
鉄鉱石の反落と比較すると、現状の豪ドルは調整が…
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