■米ドル/円はオプションが絡んだ攻防へ
みなさん、こんにちは。
前回のコラムでご紹介させていただいたように、米ドル/円は、2月16日(金)に105.50円台に到達して以来、調整局面入り。
今年(2018年)に入ってからの円高のスピードが極めて速いので、これは仕方ないところ。
【参考記事】
●米ドル/円は一気に目標の105円台へ到達! いったん調整後、次のステージは100円へ(2月22日、西原宏一)
(出所:Bloomberg)
加えて、マーケットでは、米ドル/円の巨大なオプションが話題になっています。
まず、107.00円
マーケット参加者によれば、3月9日(金)までは、米ドル/円の107.00円のオプションが80億ドルあるとのこと。
一方、ダウンサイドですが、3月7日(水)まで105.50円に51億ドル残存しているとのこと。
(出所:Bloomberg)
マーケットはオプションだけで動くわけではありませんが、これだけ巨額なオプションの行使期限が控えていると、米ドル/円マーケットに少なからず影響を及ぼします。
このオプションの影響を考慮すれば、当面、米ドル/円は105.50円~107.00円の±50pips、つまり105.00円~107.50円程度のレンジ圏内で推移する可能性が高まります。
(出所:Bloomberg)
これにより、方向性では取りにくいかもしれませんが、今年(2018年)に入って米ドル/円のボラティリティが上がっていることを考えると、このレンジ圏内(105.00円~107.50円程度)で何度も往復する可能性が高いといえます。考え方によっては、悪い相場ではありません。
個人的には最終的にブレイクするのはダウンサイドだと思っているので、押し目でロングにせず、あくまでも米ドル/円のコアショートを維持しながら、セル・オン・ラリーの予定です。
【参考記事】
●米ドル/円は一気に目標の105円台へ到達! いったん調整後、次のステージは100円へ(2月22日、西原宏一)
米ドル/円が105.55円に到達して以来…
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