■FOMCは極めてハト派的な内容に
みなさん、こんにちは。
本日(1月31日)未明に、注目のFOMCが開催されました。
【参考記事】
●注目のFOMCは「バイ・ザ・ファクト」に注意! 6週連続陽線のポンド/ドル、1.40ドルへ!?(1月28日、西原宏一&大橋ひろこ)
今回のFOMCの注目度が高かったのは、先週(1月21日~)末、ウォール・ストリート・ジャーナルが下記のような報道をしていたためです。
FRBのバランスシート縮小、想定より早期終了か
米連邦準備制度理事会(FRB)は、2年前に開始したバランスシートの縮小を予想よりも早い段階で終了することを決める調整に入っている模様だ。最終的なバランスシートの規模も、当初の想定を上回る水準となりそうだ。
出所:WSJ
この記事を受けて、先週(1月21日~)末のマーケットでは、米ドルが全面安、米国株は急反発しています。
こうした環境下、日本時間本日(1月31日)未明に発表された、FRB(米連邦準備制度理事会)のスタンスは極めてハト派的なもので、マーケットを驚かせました。
FOMCでは、FF金利(※)を2.25-2.50%のレンジで据え置き。
将来の金利変更の判断においては、「Persevere=辛抱強くなる」と表明。
(※編集部注:「FF金利」とは、フェデラルファンド金利のことで、FFレートとも呼ばれる。米国の政策金利)
(Bloombergのデータを基にザイFX!編集部が作成)
■米国の経済状況によっては量的緩和再開も?
マーケットが注目したのが、バランスシートの正常化について、利下げだけでは金融緩和が十分ではない場合には、「バランスシートの規模や構成内容を変更すること(altering the size and composition of its balance sheet)を含めて、すべての緩和手段を講じる用意がある」との文言。
これは経済状況によっては、「量的緩和の再開」も示唆するといったもの。
結果、当面、FRBはFF金利だけの金融政策、そして、金融政策の方向性は中立に。
OIS(オーバーナイト・インデックス・スワップ)での利上げ予測は、5月までわずか1.00%に低下。
極めて、ハト派的なトーン。
呼応して米国株は上昇し、NYダウは434ドルの反発となりました。
(出所:Bloomberg)
米ドル/円は108.80円近辺、ユーロ/米ドルは1.15ドル台へと、米ドルは総じて軟調な展開に。
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 1時間足)
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:ユーロ/米ドル 1時間足)
1月31日(木)のマーケットで、一部のトレーダーの間で話題に…
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