下落の止まらなかった豪ドルが急反発！
豪ドル/円は数日で５円も戻す荒れ相場に

2012年06月07日(木)16:09公開 (2012年06月07日(木)16:09更新)

西原宏一

■豪ドル/円は３月の高値から14円の暴落！

みなさん、こんにちは。

「sell in May（５月売り）」と言われ、毎年５月はリスクアセットである株、加えてリスクアセット通貨である豪ドルやユーロが売られ、避難通貨である円が買い戻される傾向があります。

今年（2012年）の５月も例年同様、クロス円（米ドル以外の通貨と円との通貨ペア）は下落。

ただ、今年（2012年）はギリシャ危機によりユーロの負債問題が混迷を深め、市場参加者の想定以上にリスクアセット通貨は急落。

５月のクロス円の下落は急激なものでしたが、特に豪ドル/円の下落は凄まじく、３月の高値88.65円から先週末の74.47円の安値まで約14円もの暴落。

豪ドル/円日足

その後、調整局面に入っていますが、今週に入ってクロス円の下落を先導していた豪ドル/円の反発が、クロス円全般の調整を加速させています。

ユーロ/円は、前コラムでご紹介させていただいた、FXコンセプツ(※)の６月末の予測である96.00円を６月１日（金）に下回って、一時95.59円まで急落。

(※FXコンセプツ＝ニューヨークを本拠とする、40億米ドルの資産を運用する世界最大級の為替ヘッジファンド)

ユーロ/円日足

【参考記事】
●ユーロ/円が今年最安値97.04円に急接近。ユーロや豪ドルに対する目線はまだまだ下

米雇用統計が悪化していたことにより、ヘッジファンドの予測を大きく上回る速度でクロス円が急落するという相場展開。

ただ、速度は別として、目標に達したことで多くのヘッジファンドは淡々とポジションを縮小しているとの噂。

クロス円はその後、調整局面に入っていましたが…

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