■2014年は「資源国、新興国から先進国」へと資金還流
みなさん、こんにちは。
2014年は「資源国、新興国から先進国」へと資金が還流するというのがマーケットのひとつのテーマ。
その筆頭が、豪ドル/米ドル。
豪ドル/米ドルは、2013年末から下落を続け、RBA(オーストラリア準備銀行[豪州の中央銀行])のスティーブンス総裁のターゲットである0.85ドルまで、あと300pipsまで迫っています。
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:豪ドル/米ドル 日足)
■米ドル/加ドルは、1.14ドルへ続騰中!
この豪ドル/米ドルの急落に呼応して、2014年1月に入って続落しているのが、同じ資源国通貨のカナダ。
1月9日(木)のコラムでご紹介させていただいた時の米ドル/加ドルのレートは、1.0850ドルの水準。
【参考記事】
●対円でも対豪ドルでも対加ドルでも流れは米ドル買い! 米ドル/円は107円へ!(1月9日、西原宏一)
その後、1.10ドルの節目の手前でもみ合っていましたが、1月22日(水)にレジスタンスをブレイクして急騰しました。
米ドル/加ドル急騰の要因は、BOC(カナダ銀行[カナダの中央銀行])のポロズ総裁のハト派なコメント。
「カナダドルは、最近のカナダ安にもかかわらず、依然としてまだ強い」
「リスク増大ならば利下げありうる」
RBA同様の通貨安誘導コメントです。
カナダはG7(先進7カ国財務相・中央銀行総裁会議)に参加しているので、あからさまな通貨安誘導は慎まなければいけないというのがコンセンサスだったと思うのですが、1月22日(水)のポロズBOC総裁のコメントは、あからさまな通貨安誘導コメント。
利下げの可能性も示唆しており、これはスティーブンスRBA総裁と何ら違いはありません。
カナダに関しては、次回のカナダCPI(消費者物価指数)に注目。
米ドル/加ドルは、1.14ドルへ向けて続騰中です。
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/加ドル 日足)
■米ドル/円は104円~105円の狭いレンジで推移
一方、今週(1月20日~)の米ドル/円は104円、105円のどちらもブレイクできずに狭いレンジで推移。
105円台のオプションからの米ドル売りがなかなか消化できず、現状105円がレジスタンスになり、上値を抑えています。
一方、104円近辺は、本邦の「米ドル買い遅れ組」の執拗な米ドル買いに下げ渋る展開です。
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 4時間足)
本邦からは、先週(1月13日~)、マーケットで話題になった…
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