■2014年前半のメインテーマは、「株高・円安・豪ドル安」
注目された2014年最初の米雇用統計は失望の結果となり、今週(1月13日~)の相場は調整からスタートしましたが、反落は極めて短命に終わりました。
2014年前半のメインテーマは、「株高・円安・豪ドル安」。
今回の米雇用統計は一時的なものととらえる市場参加者が多く、短期筋がポジション調整を終えると、その後はファンドのメインテーマである「株高・円安・豪ドル安」の流れに回帰。
■今回の円安はアベノミクスではなく、貿易赤字の拡大
米ドル/円の105円台はオプション絡みの執拗な米ドル売りに、上げ渋っていますが、日を追うごとにオプションが満期を迎えるため、米ドル売り圧力も徐々に緩和。
今回の円安はアベノミクスというわかりやすいテーマではなく、日本の「貿易赤字の拡大」が継続していることが背景にあります。そのため上昇スピードは遅いのですが、米ドル/円の下落局面では本邦輸入勢を中心に「米ドル買い遅れ組」の米ドル買いがあり、押し目は限定的。
米ドル/円は、緩やかに107円に向け上昇中です。
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 4時間足)
■利下げ予測再燃で豪ドルが急落!
本日、1月16日(木)に発表された12月の豪雇用統計は極めて弱い結果となりました。新規雇用者数が予想の1万人増加に対し、2.26万人の減少と驚きの数字。
この発表を受け、RBA(オーストラリア準備銀行[豪州の中央銀行])の利下げ予測が再燃。OIS(Overnight Index Swap、翌日物金利スワップ)の利下げ予測は一気に急騰しました。為替市場でも、豪ドルは主要通貨に対し全面安。
豪ドル/米ドルは、一気に0.88ドル割れまで急落。
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:豪ドル/米ドル 1時間足)
豪ドル/米ドルは、今週(1月13日~)初め、一時0.90ドル台後半まで急騰したシーンもあるのですが、0.90ドル台は極めて短命で流れは変わらず。
2014年の豪ドル/米ドルを取引する際の注意点は…
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