■米ドル/円は衆院選まで116~121円のレンジ相場か
みなさん、こんにちは。
今週(11月24日~)の米ドル/円は米国のサンクスギビングデー(感謝祭)を控えて小動き。118円台を何度かトライするもステイできず、本稿執筆時点では117.30円で推移。
(出所:米国FXCM)
まず、ダブルバズーカからの基本的な円安の流れは変わらず(過去のコラムを参照)。
【参考記事】
●日銀とGPIFのダブルバズーカ炸裂で、ドル/円は120円へ向け上昇の可能性濃厚(11月6日、西原宏一)
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:世界の通貨VS円 日足)
ただ、米ドル/円の120円超えというレベルは、12月14日(日)に実施される衆議院選挙における自民党の選挙戦において、あまり有利な材料とは言えません。それは、急速な円安に対する批判が選挙戦に不利に働く可能性があるためです。
そのため、米ドル/円は120円に接近すると当局から口先介入が出やすい環境。
実際、11月21日(金)には麻生財務相から「急速な円安」に対する牽制コメントが出ています。
こうした状況の中、12月14日(日)の衆議院選挙、投開票までの米ドル/円は116~121円のレンジで推移するのではないでしょうか?
(出所:米国FXCM)
■豪ドル/米ドルは0.8500ドルのバリア決壊!
過去のコラムでご紹介したオセアニア通貨のメイントレンドは変わらず下落。
【参考記事】
●ドル/円は110円到達でスピード調整入り。首相の口先介入で急落のNZドル、今後は?(10月2日、西原宏一)
ただ、NZドル/米ドルを筆頭に短期間で暴落したため、2014年10月から調整局面入りしていました。
そして、11月25日(火)にRBA(オーストラリア準備銀行[豪州の中央銀行])のロウ副総裁の以下のコメントにより、豪ドル/米ドルが下落再開。
「しばらくは一層の豪ドルの調整を予想」
「必要であれば、政策金利を下げる」
「豪実質為替レートはいまだにとても高い」
これを受け、豪ドル/米ドルは0.8500ドルのバリアがついに決壊し、一時、0.8480ドルまで急落。0.8480ドルというのは、2010年7月以来、4年ぶりの安値です。
(出所:米国FXCM)
ロウRBA副総裁のコメントで…
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