■激戦州のオハイオやフロリダでトランプ氏勝利!
11月8日(火)に米大統領選挙が実施され、現在、投開票が進められている。
各種メディアが出口調査や開票状況を発表しているが、その中で、オハイオ州とフロリダ州でトランプ氏が勝利したと報じている。
激戦州のアイオワやフロリダで勝利し、勢いに乗るトランプ氏。このまま大統領の座を射止めてしまうのだろうか (C)Chip Somodevilla/Getty Images
オハイオ州やフロリダ州は、民主党と共和党の支持者が拮抗しており、「スイングステート」とも呼ばれる州に数えられる。
【参考記事】
●ソニーFHDの尾河眞樹さんに聞く(1) 米大統領選挙、トランプ大逆転の可能性は?
●トランプリスクさえ乗り切ればドル/円上昇。米大統領選の注目度高めた2つの理由は?(11月4日、西原宏一)
そしてオハイオ州は、過去50年間でこの州を落として大統領になった候補者がいないことでも有名だ。そこで、トランプ氏が勝ったわけである。
そうした中、NYタイムズがトランプ氏の当選確率を95%と報じるなど、一気にトランプ氏当選の機運が高まりつつある情勢となっている。
■為替相場は選挙速報に一喜一憂
米大統領選挙の投開票が進む中、クリントン氏、トランプ氏の両候補が勝利したと報じるニュースが流れるたびに、為替相場をはじめ金融市場は乱高下していたが、そのうち、トランプ氏優勢ムードが高まると、リスクオフが進む動きに。
米ドル/円は105円台から急落すると、104円、103円……と次々に大台を下抜けて一時、101.50円近辺まで急落している。ただ、トランプ氏優勢となる中、101円台では意外に踏みとどまっている印象も…。
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 1時間足)
そして、メキシコペソも急落している。
(出所:CQG、通常の通貨ペアは米ドル/メキシコペソだが、逆転して表示させている)
(出所:CQG)
メキシコペソと言えば、米大統領選挙においてトランプ氏の支持率の上げ下げに連動する通貨として注目を集めてきたが、開票が進む中で急落しているということは、トランプ氏当選を見込んだ動きだろうか。
また日経平均は、当初、クリントン氏が優勢と伝えられる中、上昇してスタートしたものの、トランプ氏優勢が伝わってくると、前日比900円以上のマイナスとなっている。
(出所:株マップ.com)
スイングステートで大きく勝ち越し、このままトランプ氏が米大統領の座を射止め、まさかのトランプ大統領誕生となるのか、今後の展開に注目したい。
(ザイFX!編集部・庄司正高)
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