■日経平均は4年ぶりの上昇でスタート
あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いします。
振り返ってみれば、2014年から2016年の日経平均は下落でスタート。
とくに2016年は大発会で日経平均が580円安、そこから6日連続安という歴史的な下げでスタートしました。
(出所:Bloomberg)
それが示唆するように、2016年の秋まで、日本株は総じて軟調な展開でした。
マーケットでは「アベノミクスの終焉か?」という報道が飛び交っていました。
そこに日銀が満を持して、2016年9月に追加緩和を導入。これにより日本株の下値は限定的となり、底堅く展開。
【参考記事】
●日銀決定はテーパリングへの道?それともヘリマネ? 米ドル/円は底固め後、反発へ(2016年9月29日、西原宏一)
●マイナス金利の深堀りはなく相場乱高下! 日銀は金融政策の何を変更したのか?
■日銀の追加緩和を為替が台無しにする?
ただ、日銀の追加緩和を台無しにしてしまいそうなのが為替。
いくら日本株が底堅くなっても、米ドル/円が100円を割り込むような円高になれば日本株も反落してしまいます。
【参考記事】
●2017年に起こり得るブラックスワンとは? 日本株の「掉尾の一振」は期待できるのか?(2016年12月26日、西原宏一&大橋ひろこ)
結果、アベノミクスにとって最大の課題は「為替政策」ということが金融関係者の間で共通の話題となりました。
ただ、為替は相手国のあることなので、安倍政権は米国に対してかなり高度な交渉が必要だといわれていました。
はたして安倍政権は、「米国に対してある程度の円安を容認させることができるのか?」がマーケットの焦点となっていました。
その答えが、2016年12月27日(火)の菅義偉官房長官の…
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