■パナソニックの赤字報道が円安を後押し!
みなさん、こんにちは。
2012年10月は円が軟調な展開で終始。
米ドル/円は77.99円でスタートし、79.79円でクローズという結果になりました。
(リアルタイムチャートはこちら →FXチャート&レート:米ドル/円 日足)
100.25円で10月をスタートしたユーロ/円は103.37円で終了。
(リアルタイムチャートはこちら →FXチャート&レート:ユーロ/円 日足)
日本の貿易収支の悪化をきっかけとした円安はじわじわと進行中です。
欧米のヘッジファンドを中心とした根強い円安見通しの背景には、前回もご紹介した日本の貿易収支の悪化があります。
【参考記事】
●日本の貿易収支悪化をきっかけに円安へ。米ドル/円は反落を繰り返しながら上昇か(10月25日、西原宏一)
そして、彼らの円安論を後押しするかのような以下の報道が、11月1日(木)の早朝にリリースされました。
「パナソニック7,650億円の赤字、今期も大幅損失、63年ぶり無配」
パナソニックは31日、2013年3月期の連結最終損益(米国会計基準)の見通しを500億円の黒字から7650億円の赤字に引き下げると発表した。携帯電話や電池などの事業縮小に伴う損失が膨らむ。
7721億円の赤字だった前期に続く大赤字で、年間配当も1950年5月期以来63年ぶりにゼロ(前期は10円)とする。
(出所:日本経済新聞)
注目は2期連続のマイナスだったこと。
前期で巨額なマイナスを出した後、ある意味「うみを出し切っての回復」を期待されたわけですが、結果は今期も巨額なマイナスでした。
日本の製造業に対して否定的だった海外勢をも驚かした今回のパナソニックの報道。
現場のトレーダーも、輸出勢からの米ドル売り注文が彼らの想定より減少しているというイメージを持っているようですが、それを裏付けるような発表となりました。
■反落と反騰を繰り返しながら米ドル/円は80円台へ
今週(10月29日~)は注目された日銀の発表がほぼコンセンサスどおりであったため、米ドル/円は一時、79円台前半に下落する局面もありましたが、上記の発表を受け、本稿執筆時点での米ドル/円は80円台を回復して推移しています。
(リアルタイムチャートはこちら →FXチャート&レート:米ドル/円 1時間足)
米ドル/円は…
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