■ユーログループ議長の衝撃発言!
みなさん、こんにちは。
3月25日(月)未明、マーケットのコンセンサスどおり「キプロス救済合意」が成立しました。
キプロス懸念は、他の欧州諸国に伝染するものではなく、キプロス固有の問題で収束する予定でした。
ところが、ユーログループ議長に新任したダイセルブルーム氏の下記のコメントで、キプロス問題は一挙に深刻化。
「今回の銀行破綻処理が今後の欧州のモデルケースとなる」
あまりにも強烈なコメントなので、その後、広報官が否定的な発言をしていますが、マーケットはリスクオフ相場となり、「株安、円高、スイス高」相場となりました。
ユーロ/スイスフランは一時、1.2200フランを割り、米ドル/円は93.54円、ユーロ/円は120.09円まで急落。
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■イタリア国債の利回り上昇でリスクオフへ!
3月26日(火)までは、ユーロ圏の混乱とは裏腹に米国株が堅調さを維持していましたので、いったん相場は下げ止まりました。
ところが、3月27日(水)には、イタリア国債の利回りが一時4.77%と、再び5.00%に向けて上昇し、欧州株に連れ、ついに米国株も値を崩し、再びリスクオフ相場へ転じました。
ユーロ圏の小国「キプロス」の問題が、ユーロ圏全般に波及し、ユーロは軟調な展開に。
ユーロ/スイスフランの下落に連れ、ユーロ/円の下落余地も拡大しました。
順調に「日経平均高、円安」が進んできたアベノミクス相場も、ダイセルブルーム氏のコメントにより、一転して調整色が強くなってきました。
イタリア総選挙とキプロス懸念という問題も消化し…
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