東京市場ではズルズルと下がってきたドル円とユーロ円。半日前にドル円が高値である99.95をつけたとは思えないほどの頭の重さであった。注目は前日の安値であった99.10と前々日の安値であった98.90あたりのサポート具合である。
5カ月間続いている上昇相場なのだから、買い遅れた人は押し目で買いたいはず。そうなるとそのレベルでビッドを入れるのは当然であり、しかるにその辺りは固くなる。そこで私もこれに同調することにし、99.15と98.95で2階に分けて買い注文をだし、すべてを98.85で投げ売る作戦に出た。
欧州時間もドル円とユーロ円の重さは変わらずで、ドル円は99.25まで、ユーロドルは1.30台にまで差し込んできた。18時前からドル円の下げが強まってきて、私のビッドは両方ともダンになった。98.90とかも触ってきたので、もうロスカットは覚悟した。
そもそも逆張りで買ってみたところで、自分が買ったからという理由でそこで止まるというのは不自然なことだ。かといってテクニカル的には止まってほしいと願う心もある。安値だったところをバックにポジションを作っているのだから、完全なるテクニカルアプローチなのだから。
このステージでは私のストップ注文には触らなかった。何とか99円台に戻ったが、冷や汗ものの私だっただけに、あまり高望みはしない。99.20あたりで長居していたので、その辺で全部を手放すことにした。後はアメリカの経済指標待ちである。
経済指標はいくつか出たが、おしなべて悪いものが並んだ。消費の動向を測る材料である小売売上高は、悪いだろうと予想はされていたが、それ以上に悪かった。また景況指数も予想よりも悪く、アメリカの歳出カットが影響を少なからず与えているものだろうと思われる。ドル円は99.40あたりまで戻していたのだが、悪いデータで98円台へ沈んだ。
米国株も大幅に安く、調整を強いられてのスタートとなったのでリスク回避の意味合いも強い。それでもドル円が大きく崩れることもなく、かなりの長い時間をかけてやっと98.70あたりまで安値を拡げた程度。やはりトレンドに逆らってまでの押し込みには躊躇される場面なのだろう。
ニューヨーククローズの前後でバタバタがあった。アメリカの財務省からは日本の円安政策に懸念を示す発言が飛び出してきた。このためドル円は98.50を割り込んで来て、そして淡路島で地震が起きたということでリスク回避となって、98円台の前半まで落ち込んだ。
週明けはもっと荒れて始まるかと思われたが、意外にもおとなしかった。ドル円は先週末のレベルで朝の7時を迎えた。午前中はどちらかというとドル円が堅調。もっと下攻めを期待していた私としては拍子抜けだった。東京オープンが97円台だったら、先週の飛び上がって始まった98円アッパーは完全に空中に浮いてしまう形になると思ったのだが…。
それでも11時発表の中国のGDPはプラス7.7%となり、予想を下回った。ここからややリスク回避的な動きとなり、ドル円も下げ路線が明確になってきた。しかしスピードはのろい。金曜日の安値である98.10を割り込んだところで私もショートに振ってみたが、ドスンという感じでは落ちない。相当に押し目買い圧力が強そうだ。見ていると昼間のセッションでの日経先物も下げ渋っている。
ドル円が97円台に入ってきたのだから、もっとビックリして激しく株価も落ちてもよさそうなものなのに。こんなに下げるのにあらがっているのだから、私としてもショートの持ち心地は良くない。とりあえず97.88で買い戻して、様子見。
その後、フレッシュローをつけるたびに突っ込み売りしていったが、いずれも10ポイント少々を取るのが精いっぱいだった。下げには時間がかかる。それだけ多くのビッドも存在するのだろう。最終的には97.55あたりまで下げて、そこから反発することとなった。
今晩はエンパイア指数が注目されるが、ドル円が昼間に97円台を見たということで、アベノミクスの調整が気になるところ。また木曜日からのG20 財務省会合を控えて、欧米の要人発言も注意を払わねばならない。ドル円やユーロ円はダウンサイドリスクが意識される週となろう。
日本時間 16時10分
【2024年12月】ザイFX!読者がおすすめするFX会社トップ3を公開! | |||
【総合1位】 GMOクリック証券「FXネオ」 | |||
GMOクリック証券「FXネオ」の主なスペック | |||
米ドル/円 スプレッド | ユーロ/米ドル スプレッド | 最低取引単位 | 通貨ペア数 |
0.2銭原則固定 (9-27時) |
0.3pips原則固定 (9-27時) |
1000通貨 | 20ペア |
【GMOクリック証券「FXネオ」のおすすめポイント】 機能性の高い取引ツールが、多くのトレーダーから支持されています。特に、スマホアプリの操作性が非常に優れており、スプレッドやスワップポイントなどのスペック面も申し分ないため、あらゆるスタイルのトレーダーにおすすめの口座です。取引環境の良さをFX口座選びで優先するなら、選択肢から外せないFX口座と言えます。 |
|||
【GMOクリック証券「FXネオ」の関連記事】 ■GMOクリック証券「FXネオ」のメリット・デメリットを解説! スプレッド、スワップポイントなどの他社との比較、キャンペーン情報や口座開設までの時間、必要書類も紹介! |
|||
▼GMOクリック証券「FXネオ」▼ |
|||
【総合2位】 SBI FXトレード | |||
SBI FXトレードの主なスペック | |||
米ドル/円 スプレッド | ユーロ/米ドル スプレッド | 最低取引単位 | 通貨ペア数 |
0.18銭 | 0.3pips | 1通貨 | 34ペア |
【SBI FXトレードのおすすめポイント】 すべての通貨ペアを「1通貨」単位、一般的なFX口座の1/1000の規模から取引できるのが最大の特徴! これからFXを始める人、少額取引ができるFX口座を探している方は、絶対にチェックしておきたいFX会社です。スプレッドの狭さにも定評があり、1回の取引で1000万通貨まで注文が出せるので、取引量が増えて稼げるようになってからも長く使い続けられます。 |
|||
【SBI FXトレードの関連記事】 ■SBI FXトレードのメリット・デメリットを解説! スプレッド、スワップポイントなどの他社との比較、キャンペーン情報や口座開設までの時間、必要書類も紹介! |
|||
▼SBI FXトレード▼ |
|||
【総合3位】 外為どっとコム「外貨ネクストネオ」 | |||
外為どっとコム「外貨ネクストネオ」の主なスペック | |||
米ドル/円 スプレッド | ユーロ/米ドル スプレッド | 最低取引単位 | 通貨ペア数 |
0.2銭原則固定 (9-27時・例外あり) |
0.3pips原則固定 (9-27時・例外あり) |
1000通貨 | 30ペア |
【外為どっとコム「外貨ネクストネオ」のおすすめポイント】 業界最狭水準のスプレッドと豊富な情報で、多くのトレーダーに人気のFX口座です。FX取引が初めての初心者から、スキル向上を目指す中・上級者向けまで、各自のレベルにあわせて受講できる学習コンテンツも魅力です。比較チャートや相場の先行きを予測してくれる機能など、取引をサポートしてくれるツールも充実しています。 |
|||
【外為どっとコム「外貨ネクストネオ」の関連記事】 ■外為どっとコム「外貨ネクストネオ」のメリット・デメリットを解説! スプレッド、スワップポイントなどの他社との比較、キャンペーン情報や口座開設までの時間、必要書類も紹介! |
|||
▼外為どっとコム「外貨ネクストネオ」▼ |
|||
※スプレッドはすべて例外あり。この表は2024年12月2日時点のデータをもとに作成しているため、最新の情報とは異なっている場合があります。最新の情報はザイFX!の「FX会社おすすめ比較」や、各FX会社の公式サイトなどで確認してください |
総合ランキング4位~10位、「取引コスト(スプレッド)」「スワップポイント」「初心者におすすめ」などの主要な項目ごとのランキングは、以下の記事をご覧ください。
【※関連記事はこちら!】
⇒FXトレーダーのリアルな声を反映! ザイFX!読者が選んだ「おすすめFX会社」人気ランキング!
株主:株式会社ダイヤモンド社(100%)
加入協会:一般社団法人日本暗号資産ビジネス協会(JCBA)