■バーナンキ議長の証言はdovish(ハト派)なトーンで終了
みなさん、こんにちは。
7月11日(木)のバーナンキ議長の講演が、ユーロ/米ドルを450pips上昇させたことにより、昨晩(7月17日)のバーナンキ議長の議会証言と質疑応答がマーケット参加者の注目を集めていました。
内容は、いつもと変わらず、「将来の金融政策はもあくまで米景気次第」、加えて、「失業率が6.5%まで低下しても、内容が悪ければ利上げ検討の条件を満たさない」とコメント。
総体的には、ややdovish(ハト派)なトーンに終止しました。
これにより、米金融政策による米ドル高の流れは急低下。ユーロ/米ドルに対する米ドル高の流れも、いったん収束しました。
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:ユーロ/米ドル 4時間足)
バーナンキ議長の議会証言がdovish(ハト派)なトーンで終わったことから、ユーロ/米ドルの下値余地は限定的なものになっています。
■ボラ低下、新興国通貨と豪ドル/米ドルの急落収束へ
年初のアベノミクスによる米ドル/円の急騰、5月のRBA(オーストラリア準備銀行[豪州の中央銀行])による豪ドルの急落に次いで、相場の大きな柱になると期待されていた「tapering(テーパリング)」(※)というテーマが急速に後退。
新興国通貨の急落も収束し、急落していたブラジルレアルも値を戻しています。
(※編集部注:tapering(テーパリング)とは、米量的緩和政策により、進められてきた資産買い取りを徐々に減少し、最終的に購入額をゼロにしていこうとすること)
(出所:CQG)
【参考記事】
●ブラジルレアルなど新興国通貨が大荒れ!米ドル/円は9営業日で約6円の急落!(7月11日、西原宏一)
連れて、同じく資源国通貨の豪ドル/米ドルの下落も沈静化。
結果、マーケットにはテーマ性がなくなり、急速にボラティリティが低下。ボラティリティが低いマーケットでは、高金利通貨が買われる傾向にありますので、豪ドル/米ドルの急落も沈静化しています。
前述のように、急落懸念が後退したユーロ/米ドルは…
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