■「にほんばっしー」の「中の人」、その正体は?
そんなふうに「にほんばっしー」を撮影していたら、中から人の頭のようなものが…!!!!
む?
むむむむむ?
あれれ! 中から人が出てきちゃいました。着ぐるみの「中の人」が出てくるのは、着ぐるみ業界ではご法度なんじゃないんですか!?
「いいんです(笑)」
そう話すのは、Aさん(仮名)。某外資系金融機関に勤める会社員にして、「にほんばっしー」の「中の人」! Aさんが、「にほんばっしー」の「中の人」として登場するのは、全世界のメディアの中でザイFX!が初めてです!
ここからは、「中の人」ことAさんへのインタビュー取材の様子をAさんと「にほんばっしー」の写真を織り交ぜながら綴っていきたいと思います。
諸事情あり、A氏のお名前と顔写真は、非公開とさせていただきます。ご了承ください。
■趣味でひとネタ!? 「にほんばっしー」発想の原点とは?
記者自身、2014年からずっと気になっていたキャラクター、「にほんばっしー」。「にほんばっしー」は、いつ頃、どうやって誕生したのでしょうか? Aさんにうかがったところ、「にほんばっしー」誕生の裏には、意外な(!?) 原点がありました。
「元々、僕は毎朝、投資家向けに情報をアップデートしているんですが、それと同時に、2011年頃からは、個人的な趣味で、よくひとネタ、おもしろいことをやって業界向けに発信していたんですよ」
たとえば、どんな?
「全身金色のタイツで新宿アルタ前を走ったり、加湿器で日本酒を蒸留すると焼酎になるかを試したり(笑)。ただ、3年くらいそんなことをやっているとネタ切れになって。
周囲にも、『なんだ、お前は、また金タイツか?』 などと言われるようになり…。そこで新たなネタとして、ゆるキャラに進出しても良いのでは? と思い立ちました」
もはや誰だかわからないが…。全身金色のタイツを身につけてアルタ前を走るAさんの姿が写真に映っている(出所: 「筆者の戯言傑作集 2013」 Aさん作)
紹介したのは、ほんの一部…。ひとネタとはいえ、かなり、力の入ったひとネタですね。
■ゆるキャラと言えば、あのキャラクターを意識?
ゆるキャラと言えば、少し前まで頻繁にメディアに登場した某市の非公認キャラクターを想像するのは、きっと記者だけでないはず。「にほんばっしー」は、やはり、あのキャラクターを意識してできあがったキャラクターなんでしょうか?
「『にほんばっしー』のアイデアが出てきたのは、2014年2月頃。この頃、僕は、はじめて「ゆるキャラ」の存在を知ったんです。『ふ●っしー』というキャラクターがいるというのを聞いて、うちでやるなら、『にほんばっしー』だろうということで」
記者自身、やはり…という思いもありましたが、やはり、「ふ●っしー」が「にほんばっしー」誕生のヒントになったようです。
「にほんばっしー」の誕生秘話を語るAさん。個人的な趣味でやってきたという、かなり気合の入った「ひとネタ」がベースにあったものの、やはりあのキャラクターの存在がヒントになった!?
「当初は、単発のネタとして、『ふ●っしー』が出そうなイベントに乱入し、『ふ●っしー』の中に入ってやろうくらいの構想を持っていました。『ふ●っしー』の敷居の高さを認識していなくて(笑)」
それはずいぶん大胆なひとネタですね…。Aさんのお話をうかがっていると、どうやら「にほんばっしー」は、元々長期的な活動を展望して生まれたキャラクターではなかった様子。思いがけず、長く続いてしまった(!?) ようです。
(「金融社畜の妖精「にほんばっしー」に突撃(2)午前3時半に出社! 睡眠時間は1~2時間」へつづく)
(取材・文/ザイFX!編集部・向井友代 撮影/和田佳久)
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