■米ドル/円は105円台到達で調整局面入り
みなさん、こんにちは。
「上海合意」(※)による米ドル高是正がウワサされる中、日本のゴールデンウィーク中に米ドル/円は一時、105.54円まで急落しました。
(※編集部注:「上海合意」とは2月に開催されたG20(20カ国・地域財務相・中央銀行総裁会議)において交わされたとマーケットでウワサされていること)
【参考記事】
●新年度に入りドル/円はすでに5円下落! 安倍首相は消極的も介入はあり得るのか?(4月12日、西原宏一&松崎美子)
●上海合意で「株高・資源高・米ドル安」が進行中だが今後の狙いはユーロ/円の上昇(4月21日、西原宏一)
(リアルタイムチャートはこちら → FXチャート&レート:米ドル/円 4時間足)
このコラムでご紹介してきたとおり、米ドル/円は105円が最初のターゲットであったため、いったん調整局面入り。確認になりますが、米ドル/円の105~106円がいったんのサポートになる背景は下記のとおり。
【参考記事】
●行き詰まったアベノミクス。ヘッド&ショルダー完成のドル/円は105円台へ下落の公算(2月12日、西原宏一)
●4月以降、国内は円安材料満載。それでもドル/円が105円へ下落する展開はある?(3月31日、西原宏一)
まず、米ドル/円の115円はヘッド・アンド・ショルダーのネックライン。2015年6月高値125円から115円の値幅は10円です。
米ドル/円は115円のネックラインが決壊しているため、下値のメドとしては、115円から10円下げて105円になります。
(出所:CQG)
そして、上海合意で米ドル高是正が決められたと仮定すると、調整幅としては最低15%。米ドル/円は2015年6月高値水準となる125円からの15%は106円。20%だと100円となり、まず最初のターゲットである106円に到達しました。
(出所:CQG)
さらに、アベノミクス以降、米ドル/円をサポートしてきたのが200週移動平均線。
この200週移動平均線は現時点で105.38円に位置しており、今回の局面でもこの200週移動平均線が米ドル/円をサポートした形です。
(出所:CQG)
上記のように、米ドル/円は105円台という最初のターゲットに到達。結果、米ドル/円は調整局面入りとなり、当面105~110円でのレンジ圏内でのもみ合いとなる公算が高まっています。
(出所:CQG)
ただ、中期の円高傾向は変わらず、調整が終了すると再び円高の流れに戻ると想定しています。
(出所:CQG)
一方、今月(5月)に入って下げ足を速めて来たのが豪ドル…
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