■予想どおり、米国株が調整入りしそう…
みなさん、こんにちは。
前回のコラムで「米国経済を反映しているのは、米国株か米国債か?」ということがマーケットで話題になっていることをご紹介させていただきました。
【参考記事】
●米国株と米国債、米経済はどちらを反映? レイ・ダリオ氏の警告。米ドル急落に警戒!(6月8日、西原宏一)
そして、米国株ではなく米国債の動向が正確に米国経済を反映していると判断し、米国株は早晩調整に入るのではと結論づけたのですが、実際に米国株は調整に入りそうです。
(出所:Bloomberg)
■米国株急落の背景に「FANG」銘柄アリ
6月9日(金)、米国株市場で突如、ナスダック総合指数が急落。
(出所:Bloomberg)
新型iPhoneの機能への懸念や、ゴールドマン・サックスのレポートが原因だとも言われていますが、最大の要因は、エヌビディア。
半導体大手のエヌビディアが6%以上も急落。
(出所:Bloomberg)
エヌビディアは、本来、GPU(画像処理半導体)のトップメーカー。ただ昨今ではAIのキーカンパニーとされており、自動運転車用AIにおいては、突出した存在です。
加えて、エヌビディアのGPUは、ビットコインなど暗号通貨のマイニング(採掘)にも使われるため、関連銘柄として物色されたこともあります。
エヌビディア暴落の要因は、空売りファンドのシトロン・リサーチがエヌビディアの株価を割高とするレポートを発表したことがきっかけ。
これに呼応して、「FANG」が急落。
「FANG」はフェイスブック、アマゾン・ドット・コム、ネットフリックス、グーグルの頭文字。アップルを加えて「FAANG」とする場合もあります。いずれも読み方は「ファング」です。
【参考記事】
●半年サイクルなら、6月のドル/円は安値に到達!? そのカギは「FANG」銘柄が握る?(6月12日、西原宏一&大橋ひろこ)
米国株高を牽引してきたニューエコノミーの象徴である「FANG」が売り込まれたことにより、米国債が示唆していた米国株の調整がより現実的に。
(出所:Bloomberg)
今週(6月12日~)の最大の注目は…
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