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西原宏一_メルマガ取材記事
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陳満咲杜の「マーケットをズバリ裏読み」

トランプ氏の言動は乱心ではなく計算ずく!?
変な指導者でなければ中露に対抗できない!

2018年04月13日(金)17:53公開 (2018年04月13日(金)17:53更新)
陳満咲杜

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■最近の市況はトランプ氏のツイートに支配されている

 マーケットはトランプ米大統領に翻弄されている。正確に言うと、最近の市況はトランプ氏のツイートに左右され、また支配されていると言っても過言ではなかろう。

 歴代米大統領の発言がマーケットに多大な影響を与えること自体は、サプライズではなく、むしろ正常なファンダメンタルズ上の材料として市場に重視されてきたが、トランプ氏のように、ツイッターというツールをもって米国策と思われるツイートを連発し、かつ、それをコロコロ変えるような前例はない。サプライズというか、驚きというか、そのインパクトは大きく、また、前代未聞なので、市場関係者は困惑気味だ。

 中国に強硬な態度で臨むかと思いきや、「習氏とは永遠の友達」とつぶやいてトランプ氏が緩和ムードを作り出すと、そのツイートを好感して、米国株や米ドルはいったん買われた。

 かと思えば、今度はシリア情勢で「ミサイルが飛ぶぞ」と緊張をあおり、今すぐにでもロシアと全面対決かと思わせてマーケットにリスクオフをもたらし、米国株や米ドルは下落した。

 「有事の金(ゴールド)」という連想から、金が一時急騰していたところに、今度は「ミサイル攻撃の時期を言えるはずはない」「ロシアが経済発展に専念すれば我々は助けてあげる」とまったく違うニュアンスのツイートを投稿して緊張ムードを一気に後退させ、金の逆V字型反落をもたらした。

 さらに、「TPPに復帰する可能性を検討するよう、政府部門に指示」と突然つぶやき、市場センチメントを大きく転換させたことが、昨日(4月12日)の米国株や米ドルの切り返しにつながった。

 ここまで国策をつぶやく指導者はなかった上、ここまで話がよく変わり、また、時にはかなり感情的な発言を繰り返す米大統領もいなかった

 市場関係者にとって、トランプ氏のような大統領は確かに「迷惑な存在」で、右往左往するような市場の値動きも市場関係者の困惑を表している。

 ただ、そういった困惑は別に市場関係者に限定される話ではない。無理もない、世界にとっても「米殿のご乱心」は「迷惑」なはずであり、米政府内部でも不満が多いと聞く。

■トランプ氏のイメージはすべて計算された戦略?

 しかし、トランプ氏の「君子豹変」ぶりや前後矛盾した態度に腹を立て、トランプ氏のわがままを、氏の「歪んだ人格」あるいは「精神的に病的」なせいにするのは、幼稚すぎる見方だ。

 『交易の芸術』(the art of the deal)というトランプ氏の代表的な著作のタイトルのとおり、氏は交渉のコツに長けた商人であり、また、大統領になっても商人のまま、商人の思考や手腕で自分の政策を推し進めようとしている。だから、政治家とはほど遠いイメージができたわけだ。

 換言すれば、「気の短いバカ」とさえ思われるトランプ氏のイメージは、自ら計算して作り上げたものであり、また、それをもって国際交渉に有利なポジションを確保する策略にすぎない、という可能性は大きい。

 もちろん、このように計算高くやれるのは、トランプ氏自身の性格や性質によるところも大きい。しかし、大統領になった際に前任のオバマ氏のように「インテリをぶって」振る舞うことぐらいは十分可能なはずであろう。

 が、ここが肝心なところであるが、トランプ氏のような…

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