超人気ディーラーの西原宏一さんによれば、バイナリーオプションは、大きく動くタイミングがチャンスとのこと。だったら雇用統計の発表時っていける? ということで、過去1年分の値動きをチェックしてみた。3社の取引時間ごとのデータもあるから、ぜひ参考にして!
敏腕ディーラーが考えるオプションのメリット
「プロの為替ディーラーはオプションと現物を組み合わせて取引しているんですよ。そのほうが戦略の幅がグッと広がるからです」
そう教えてくれたのは、元シティバンクのチーフディーラー西原宏一さん。為替ディーラーというと、FXと同じように「売り!」「買い!」とやっているように思えるけど、実際にはそうした取引とオプションを組み合わせて、高度な戦略を立てて取引しているそうだ。
どちらにも精通している西原さんに言わせると、FXとオプション、両方を合わせて使えば相乗効果もあるのだとか。
「どっち」よりも「いつ」が大事!
そんな西原さんが指摘する、バイナリーオプションを取引する最初のメリットは「時間」だ。時間がメリットってどういうこと?
「為替市場では『上がるか・下がるか』と、どっちに動くのかばかりを考えてしまいがちです。1ドル=200円に上がるだろうと思って買う。予想が当たっても、200円に上がるのが100年後ならば意味がありませんよね。為替を取引するときには方向性だけでなく『いつ』動くのか、時間を考えることも大切なんです」
バイナリーオプションとFXとの大きな違いは「判定時刻」の有無。バイナリーオプションは厳然たる「判定時刻」が存在するから「いつ」がとても大事なのだ。上がると思った予測が正しくても、実際に上がるのが判定時刻より後だったら負けてしまう。
バイナリーを取引すべきとき=市場が動くとき
「だから、バイナリーオプションでは取引するタイミングも重要です。なるべく市場が動くときがいいですよね。注目の経済指標の発表時やイベントがあるとき、それに市場のボラティリティが高まっているときです」
バイナリーオプションはすぐに取引できる便利な商品だが、だからといって思いつきで取引していたら儲からない。いつでも取引できるからこそ、入るタイミングをきちんと見極める必要があるのだ。
バイナリーなら乱高下相場に臆せず突っ込める!
「オプションが力を発揮してくれる場面のひとつが、乱高下する相場です。雇用統計のときには50銭下がってから1円上がるような乱高下がありますよね。そんなときFXで買っているだけだと、下がったところで損切りされてしまったりしますが、オプションならば下がっても損失はプレミアム分だけなので耐えられます」
雇用統計や日米欧の中央銀行会合などは要チェック。でも、そのときにどう取引すればいいのだろうか。
「過去の値動きを分析することが大切だと思います。過去にどのくらい動いたのか、分析してみると傾向が見えてきますから」
過去の雇用統計の値動きをチェック!
そう西原さんに薦められて作ってみたのが下記の表。雇用統計の発表後30分の動きをまとめたものだ。まず値幅を見ると、過去1年分の雇用統計後30分での平均値幅は83銭とやっぱり大きい。
値動きの方向は、予想よりもいい結果がでていれば上がり、予想より悪ければ下がるといったように、多くは「事前の予想に比べて結果がどうだったか」の方向にほぼ動いている。セオリーどおりだ。
方向性はわかっても乱高下が怖い……
ただし、やっかいなのは素直に上がり下がりするケースは少ないということ。上表でいえば、変化幅(発表時と30分後のレートの差)が小さいときでも値幅(発表後30分の高値・安値の差)が大きかったりすることがある。
下がるんだけど長い下ヒゲをつくって、つまりいったん下がって戻してからまた下げていったりと素直に動いてはくれない。だから、FXで売りだと思って方向性は合っていても、大きな含み損を抱えたり、あるいは損切りを余儀なくされてしまう。
でも、30分、1時間と時間が経てば、やっぱり予想よりも悪ければ下がるし、予想よりもよければ上がるという教科書通りの動きに収束しやすいということは、判定時刻まで2~3時間程度のバイナリーオプションならやりやすそう。バイナリーオプション向きの条件がそろっているのだ!
・動く時間が明確
・方向性は結果が教えてくれる
・方向性はわかっても乱高下するからFXには不向き
「バイトレ」で見た雇用統計対策!
過去の値動き分析が大事」との西原さんの言葉どおり、もう少し過去のデータを見てみよう。今度は具体的にFX トレード・フィナンシャルの「バイトレ」の発売開始時間と判定時刻のレートをまとめたのが下記の表だ。
バイトレは開始から判定時刻まで2時間10分。夏時間と冬時間で開始時刻が変わるが雇用統計の発表時間も変わ るから、いずにせよ「雇用統計発表の20分前に開始」して、「雇用統計発表後の1時間50分後に判定」なのは変わらない 。
さて、結果を見てみると過去1年分のデータでは、おおむね予想と結果の乖離した方向と、開始時刻から 判定時刻への方向が一致している。これからすると、「雇用統計をはさんだバイトレは予想と結果を比べて方向性 を決める」のがよさそうなことがわかる。
「外為オプション」では雇用統計チャンスが2回ある?!
ちなみに、この傾向は他社でも同様。GMOクリック証券の「外為オプション」でも同じだ。外為オプションの場合、開始から判定時刻まで3時間あり、2時間おきに新しい回がスタートするので、冬時間だと22時半を挟んだ回 が2回ある。
「20時開始・23時判定の回」と、「22時開始・25時(翌1時)判定の回」の2つだ。夏時間だと雇用統計 の発表時間が21時半になるので、「20時開始・23時判定の回」のみとなる。
「オプトレ!」は雇用統計発表と同時に判定時刻!
もう1社、ワイジェイFXの開始・判定時刻のレートでも見てよう。ワイジェイFXの「オプトレ!」は開始から判 定時刻まで2時間。その大きな特徴は21時半に開始・判定時刻が訪れること。
21時半ってことは、夏時間だとちょうど雇用統計発表の時間だ。19時半に開始されたものがちょうど雇用統計 発表の21時半に終了し、同時に新たな回が始まる。雇用統計が発表される数秒前、フライング的に相場が動き出すこともあ り、注意が必要だ。
過去の値動きから傾向を見つけよう
雇用統計時の値動きを3社で比べるだけでも、開始・判定時刻の違いによって傾向も異なってくる。バイナリーオ プションを扱っている会社は他にもあるから、それぞれで比べるとさらに傾向の違いが見えてくるはず。
「雇用統計のような値動きが乱高下するときは、上がりだしてから買っても遅いことが多いのですがオプションで買って おけば安心です。それに雇用統計のような誰もが注目するイベントでなくとも、相場が動きやすい経済指標があるんです」
西原さんが教えてくれた大穴指標については、次回!
(取材・文/高城泰 撮影/和田佳久)
【2014年4月21日】
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◆ 外為オプション(GMOクリック証券) ⇒詳細情報ページへ | |
最低取引単位 | ペイアウト倍率 |
1枚(約50~999円) | - |
購入から判定までの時間 | 設定回数 |
最短2分~最長3時間 | 各通貨ペア1日10回(2時間ごと) |
取引できるバイナリーオプションの種類 | |
ラダー…コール/プット 各7コース | |
取引できる通貨ペア | |
5通貨ペア(米ドル/円・ユーロ/円・英ポンド/円・豪ドル/円・ユーロ/米ドル) | |
【外為オプション(GMOクリック証券)のおすすめポイント】 「外為オプション」では、バイナリーオプションとしてはもっとも一般的な「ラダー」が取引できます。GMOクリック証券は取引ツールの使いやすさに定評があり、「外為オプション」もPCとスマホの両方から、直感的な操作でストレスのない取引が楽しめます。1回の取引時間が最大3時間と、他の一般的なバイナリーオプション口座よりも少し長めに設定されていて、各回で1時間の重複があるのも特徴です。 |
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【外為オプション(GMOクリック証券)の関連記事】 ■外為オプション(GMOクリック証券)のメリットのほか、「取引タイプ」や「取引できる通貨ペア」「最低取引単位」などをまとめて紹介! |
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▼外為オプション(GMOクリック証券)▼ |
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◆ IG証券(バイナリーオプション) ⇒詳細情報ページへ | |
最低取引単位 | ペイアウト倍率 |
0.1ロット | 変動 |
購入から判定までの時間 | 設定回数 |
「2時間」…最短2分~最長2時間 「当日」…最短2分~最長23時間 |
「2時間」…各通貨ペア1日12回(2時間ごと) 「当日」…各通貨ペア1日5回 |
取引できるバイナリーオプションの種類 | |
ラダー…コール 20コース | |
取引できる通貨ペアなど | |
「2時間」…7通貨ペア(米ドル/円・ユーロ/円・英ポンド/円・豪ドル/円・ユーロ/米ドル・英ポンド/米ドル・豪ドル/米ドル) 「当日」…5通貨ペア(米ドル/円・ユーロ/円・英ポンド/円・豪ドル/円・ユーロ/米ドル) ※そのほか、株価指数やコモディティなど13銘柄の取引が可能 |
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【IG証券(バイナリーオプション)のおすすめポイント】 IG証券の「バイナリーオプション」では、取引開始から判定時刻までの時間が最大「2時間」と、最大23時間の「当日」の2つのパターンで「ラダー」が取引できます。他社のバイナリーオプションよりも権利行使価格(目標レート)の数が多いので、複数のポジションを保有して戦略的に取引したい中上級者も満足できるでしょう。また、株価指数や商品(コモディティ)も取引できる貴重な口座なので、通貨ペア以外の銘柄でバイナリーオプションを楽しみたい人にもおすすめです。 |
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▼IG証券(バイナリーオプション)▼ |
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◆ オプトレ!(GMO外貨) ⇒詳細情報ページへ | |
最低取引単位 | ペイアウト倍率 |
1口(40~990円) | 約1~25倍 |
購入から判定までの時間 | 設定回数 |
最短1分~最長2時間 | 各通貨ペア1日11回(2時間ごと) |
取引できるバイナリーオプションの種類 | |
ラダー…コール/プット 各6コース レンジ(シングル・ワイド)…イン/アウト 各5コース |
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取引できる通貨ペア | |
8通貨ペア(米ドル/円・ユーロ/円・英ポンド/円・豪ドル/円・ニュージーランドドル/円・ユーロ/米ドル・英ポンド/米ドル・豪ドル/米ドル) | |
【オプトレ!(GMO外貨)のおすすめポイント】 GMO外貨の「オプトレ!」は、一般的な「ラダー」に加え、判定時に為替レートが一定のレンジ(値幅)に収まっているかどうかを予測する「レンジ」が取引できる、数少ないバイナリーオプション口座の1つです。さらに、「レンジ」には設定された幅によって「シングル」と「ワイド」の2パターンがあるのも特徴的で、より戦略的な取引も可能になります。判定時刻の1分前まで取引できるのも大きなポイント。取り扱い通貨ペア数も、8ペアと充実しています。 |
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【オプトレ!(GMO外貨)の関連記事】 ■オプトレ!(GMO外貨)のメリットのほか、「取引タイプ」や「取引できる通貨ペア」「最低取引単位」などをまとめて紹介! |
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▼オプトレ!(GMO外貨)▼ |
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◆ らくオプ(楽天証券) | |
最低取引単位 | ペイアウト倍率 |
1枚(約50~999円) | 約1~20倍 |
購入から判定までの時間 | 設定回数 |
最短2分~最長2時間 | 各通貨ペア1日10回(2時間ごと) |
取引できるバイナリーオプションの種類 | |
ラダー…コール/プット 各7コース | |
取引できる通貨ペア | |
5通貨ペア(米ドル/円・ユーロ/円・英ポンド/円・豪ドル/円・ユーロ/米ドル) | |
【らくオプ(楽天証券)のおすすめポイント】 「らくオプ」は、大手ネット証券の楽天証券が提供するバイナリーオプション口座。オーソドックスな「ラダー」を取り扱っていて、シンプルかつ使いやすい取引画面で初心者にもおすすめです。購入資金に楽天ポイントを利用できるのも特徴的で、購入に必要な分のポイントがあれば、ポイントだけでオプションを購入することも可能です。楽天グループのサービスを活用していて、楽天ポイントを有効に使いたい人にもおすすめできます。 |
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▼らくオプ(楽天証券)▼ |
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◆ 株価指数バイナリーオプション(GMOクリック証券) ⇒詳細情報ページへ | |
最低取引単位 | ペイアウト倍率 |
1枚(約50~999円) | - |
購入から判定までの時間 | 設定回数 |
最短2分~最長3時間 | 各銘柄1日9回(2時間ごと) |
取引できるバイナリーオプションの種類 | |
ラダーオプション…コール/プット 各7コース | |
取引できる銘柄 | |
株価指数2銘柄(日経225・米国30) | |
【株価指数バイナリーオプション(GMOクリック証券)のおすすめポイント】 「株価指数バイナリーオプション」は、GMOクリック証券がCFDで取り扱う日経平均を原資産とした「日本225」と、NYダウを原資産とした「米国30」を取引できる、株価指数専用のバイナリーオプション口座です。取り扱いは2銘柄と限定されていますが、バイナリーオプションで株価指数を取引できる珍しいサービスとして人気があります。 |
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▼株価指数バイナリーオプション(GMOクリック証券)▼ |
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◆ 外貨ネクストバイナリー(外為どっとコム) | |
最低取引単位 | ペイアウト倍率 |
1ロット(40~999円) | 約1~25倍 |
購入から判定までの時間 | 設定回数 |
最短2分~最長2時間 | 各通貨ペア1日10回(2時間ごと) |
取引できるバイナリーオプションの種類 | |
ラダーオプション…コール/プット 各7コース | |
取引できる通貨ペア | |
5通貨ペア(米ドル/円・ユーロ/円・英ポンド/円・豪ドル/円・ユーロ/米ドル) | |
【外貨ネクストバイナリー(外為どっとコム)のおすすめポイント】 「外貨ネクストバイナリー」は、「ラダー」に特化したバイナリーオプション口座です。シンプルでわかりやすい取引画面に定評があり、初心者も安心して取引できます。 |
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【外為どっとコムの関連記事】 ■外為どっとコム「外貨ネクストネオ」の特徴やスプレッド、スワップポイント、取り扱い通貨ペア数などを紹介! |
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◆ みんなのオプション(トレイダーズ証券) | |
最低取引単位 | ペイアウト倍率 |
1ロット(50~990円) | 約1~20倍 |
購入から判定までの時間 | 設定回数 |
最短2分~最長2時間 | 各通貨ペア1日11回(2時間ごと) |
取引できるバイナリーオプションの種類 | |
ラダー…コール/プット 各5コース レンジ…イン/アウト 各4コース |
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取引できる通貨ペア | |
4通貨ペア(米ドル/円・ユーロ/円・英ポンド/円・ユーロ/米ドル) | |
【みんなのオプション(トレイダーズ証券)のおすすめポイント】 「みんなのオプション」には「ラダー」に加え、「レンジ」の取り扱いもあります。シンプルな取引画面は直感的な操作が可能なので、初心者も安心して取引できます。 |
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【トレイダーズ証券の関連記事】 ■トレイダーズ証券「みんなのFX」の特徴やスプレッド、スワップポイント、取り扱い通貨ペア数などを紹介! |
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