昨日の欧州序盤はまったくのリスク回避であった。前日のニューヨーク市場でギリシャ支援が4月までずれ込むという観測が流れたことで、その信用不安の増大が尾を引いた形となった。グローベックスではアジア時間のうちから米国株は安値模索をしており、欧州株も大幅安で推移した。
ユーロ売りもかさんで、ユーロドルは1.29台に突入。私はユーロドルのショートで攻めていたのだが、なんど差し込んでもすぐに1.30台に跳ね返ってくる。それでも戻りも1.3030くらいまでなので、まだ我慢できる。あとはギリシャ関連で妙なニュースやウワサ話が出て来ないことを祈るだけである。
私がユーロドルでマーケットに張りつきになっている横で、ドル円が堅調な動き。欧州序盤に78.70に上がってきてからは、 まったく押し目を作らずに高値攻め。79円台に乗せてはこないが、下がらない。ユーロ円もジリジリと上がってきているので、このままではユーロドルも上がってしまいそうな感じだ。アメリカの指標の時間まで持ちたくないので、その前にやめてしまおう。
ユーロドルは1.2974くらいまで差し込んでいるが、それが限界だとしたら、1.29台に入ったら買い戻し優勢になるかもしれない。そうしていると運良く1.29台に入りこんできたので、買い戻してポジションをクローズした。結果的にはユーロドルは上がってしまったのだから、本当に運が良かったとしか言えない。
しかしこれもアジア時間の終わりのほうでユーロショートを積み増して、自分を苦しくさせていたからだと思う。売り増ししていなければ、同値までじっくりと持っていたことだろう。
ユーロドルやユーロ円が切り返して上がってしまったのは、ドイツ財務省がギリシャ支援が4月にずれ込むことはないと発言したことにもよるようだ。しかしなんといっても大きかったのはECBのギリシャ債の扱いだろう。大量に保有しているギリシャ債であるが、それを中途売却せずに満期まで保有するというもの。
かならず元本は100で返ってくるので損失はないということらしい。そして必要とあらば新発債に乗り換えるというのだが、これでは以前に問題となったロールオーバーの手法と同じようでもある。