青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行に為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラー等を歴任した後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。ザイFX!にて「西原宏一のヘッジファンドの思惑」を連載中。
青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行に為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラー等を歴任した後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。ザイFX!にて「西原宏一のヘッジファンドの思惑」を連載中。
・2021年06月22日配信号のサンプル
Bitcoinについて(西原宏一のトレード戦略指令!)
下記のようなご質問を頂いたのですが、同様のご質問をお持ちの方もいらっしゃると思いますので
配信にてご返答させていただきます。
Q>今朝のビットコインに関しての配信ですが、マイクロストラテジーが転換社債を発行して多くのビットコインを買い集めていると報道がありますが、このような資金調達によるビットコイン買いというのはマーケットに影響は起こるのでしょうか。
マイクロストラテジー株とビットコインが連動していて気になりますので、この辺りのお考えあればご教授頂きたいです。
よろしくお願いします。
A>僕もこのあたりは詳しくないので、仮想通貨に詳しい高城さんに聞いたところ下記のように詳細に教えてもらいました。
ーーー
マイクロストラテジーは昨夏に最初に購入して以降、頻繁にビットコインを買い増しています。
最初は「米上場企業による初めてのBTC投資」として新鮮味があり、また枚数的にも大きかったため、第2次仮想通貨バブルの着火剤となりました。
ところが今年に入ってからは買い増しの頻度が高まったことで新鮮味が薄れるとともに、枚数的にも小さくなっているため価格インパクトも小さくなっています。
2020/8/1 21,454BTC
2020/9/14 16,796BTC
2020/12/22 29,646BTC
2021/2/24 19,452BTC
2021/3/1 328BTC
2021/5/13 271BTC
2021/6/21 13,005BTC
むしろ、市場が今、注目しているのはBTC価格の低下による財務への悪影響や、マイクロストラテジーの業績が悪化したときに売られないだろうか?という不安ではないかと思います。同じことはテスラにも言えます。
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ご参考にしていただければ!
・2021年06月28日配信号のサンプル
FX戦略! FX&コモディティ(商品) 今週の作戦会議 6月28日配信(今週の戦略会議&読者からの質問)
■6兆ドルから1.2兆ドルへ。規模削減のインフラ投資
ひろこ バイデン米大統領は超党派の議員グループはインフラ投資計画で合意しました。投資額は8年で1.2兆ドル規模です。
西原 当初は6兆ドルといった数字も出ていましたが、バーニー・サンダース(上院議員)や「AOC」(アレクサンドリア・オカシオ=コルテス下院議員)など民主党左派が主張していた子育てや教育など「人的インフラ」部分を別法案へと切り分けたことで、だいぶ小さくなりました。新規の歳出は5590億ドルです。
ひろこ それでも大きな金額ですし、合意したことで市場へ安心感が広がる、と見る向きもあります。
西原 週末にはバイデンさんが人的インフラとのセットでないと署名を拒否すると発言したりドタバタしましたが、前進したこと自体は安心でしょうね。
■中国共産党、7月に結党100周年へ
ひろこ 先週注目されたパウエルFRB議長の議会証言ですが特筆すべき発言はなく無難に通過し、また米個人消費支出(PCE)も29年ぶりの大きな伸びとなりましたが、予想の範囲内であったことから早期テーパリング思惑がやや後退したようで、S&P500やナスダック総合指数は先週、史上最高値を更新しています。16日のFOMC以降のリスクオフムードは後退でしょうか。
西原 木材価格やビットコインなど過剰流動性相場で買われた資産は高値から50%反落したまま戻っていません。オーストラリアの友人によれば、中国経済はみんなが思っているほど強くない、との見方もあります。
ひろこ 中国共産党は7月、100周年を迎えます。先週には小幅ではありますが市場への資金供給を拡大し、上海株が強含みましたし、FOMC直後にはいったん売られた人民元も上昇を再開しています。資金供給の拡大は、7月中は市場を支えていく、というメッセージなのかもしれません。
西原 ちょっと気になるのがオーストラリアの感染状況。メルボルンに続き、土曜日からはシドニー全域でもロックダウンとなりました。新規感染ゼロが続きゆるんでいたため、ワクチン接種が遅れているのも不安ですね。
■欧米の半期末、ロンフィクに要注意!
ひろこ カレンダー的には今週、月末、四半期末を迎えます。欧米勢にとっては半期末ともなる重要な月末。ファンダメンタルズとは無関係な乱高下が起きやすくなります。
西原 要注意ですね。ロンドンフィックス(24時)へ向けた妙な動きも出やすくなります。
ひろこ そうした動きをどう利用するのか。ドル安継続と見てドルを売るのか、ドル買いのチャンスとするのか。西原さんはどう考えますか?
西原 FOMC以降、米10年債利回りは投機の影響もあり乱高下していますが、底堅く推移しているのがドルインデックス。ドル買い需要は強く、ドル高は続くと見ています。とくに一時は強気なセンチメントが広がりロングがたまっているユーロに対してドル買いが進みやすいのではないでしょうか。
■米雇用統計、強い数字に反応しやすい
ひろこ 今週はOPEC総会も開催されます。おそらく減産規模の縮小、つまり増産が発表されるとのコンセンサスですが、それでも原油は強そう。木材のような急騰だと急落も怖いですが、今のようなじり高だと暴落の不安も少ないですね。
西原 原油の価格調整権をアメリカがOPECに渡して以降、原油は強いですね。
ひろこ 金曜日は米雇用統計です。強い数字となれば早期テーパリング観測が強まりドル高になりやすく、弱ければ反応しない、といったイメージでしょうか。
西原 米2年債利回りなど短期金利に注目でしょう。
ひろこ FEDの政策を素直に反映するのは10年債よりも短期の2年債ですね。
ひろこ 今週の戦略はどう考えますか?
西原 ドル高という意味ではユーロ/ユーロ/米ドルの戻り売りでいいのでは。米ドル/円も最終的には上がるのでしょうが、市場が上目線でそろっているのが気がかりです。