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株式会社ダイヤモンド・フィナンシャル・リサーチ
関東財務局長(金商)第2756号
FXトレード戦略指令! ZAiFX!
西原 宏一(にしはら こういち)

青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行に為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラー等を歴任した後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。ザイFX!にて「西原宏一のヘッジファンドの思惑」を連載中。

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2018年12月

・2018年12月09日配信号のサンプル

今週の展望(竹内典弘のロジカルFX)



今週は先週来続く米景気減速を背景とした金利低下からのUSD売り、ファーウェイの会長逮捕で再び先鋭化した米中対立からのリスクオフ局面、この2つの継続を占う週となりそうです。

今週週は市場の流れを変えるという点で、12/11に予定するEU離脱法案の英議会採決、そして12/13のECB(欧州中央銀行)理事会とその後のドラギ総裁の会見が注目されます。

前者では、来年3/29のEU離脱にはここまで英国・EUが合意した協定案の承認が両方の議会で必要です。

しかし、英国の下院では野党のみならず与党保守党内の強硬派からも反対は多く、議会の通過に悲観的な見方が優勢となっています。

市場は結果をほぼ「否決」と読んでおり、仮に「否決」と出た場合、為替市場ではBOE(イングランド銀行)が発表したシナリオ通り、将来の景気減速を織り込み、通貨GBPはそれなりにネガティブに反応する可能性があります。

次に後者ですが、ECBはすでに量的緩和の一環であるAPP(資産買入れプログラム)の年内終了をアナウンス済み、こちらを最終確認する会合になるとみられます。

ここにきて米景気減速が広く指摘され始めていますが、すでに欧州ではPMI(購買担当者景気指数)等の景気の先行指標は年初のピークより大幅に鈍化、その動きは鈍化の域を超え悪化の域に入ります。

今回の会合後にECBは四半期経済予測を発表予定で、今回初めて2021年度の見通しを発表します。

北海ブレント、WTIの両原油価格も10月高値から30%を超える下落を演じ、今後CPI(消費者物価)の押し下げ要因として寄与してきます。

こうした状況下で、金融政策への直接の言及はないまでも理事会終了後の記者会見で、ドラギ総裁がどのように受け答えするかも一つの注目といえましょう。

ハト派の姿勢を強調した場合、一時的に通貨EURの売りを誘う場面もあるかもしれません。

例年のことですが、この先年末に向け多くの市場参加者が休暇に入ることから、市場流動性が大きく低下し、ビッド/オファーのスプレッドの拡大、スリッページの発生と平時ではない状況となります。

今年の収益をまとめるという観点で、泥臭いですが資金管理も一つのトレーディングの「技」となりますので、しっかりと取り組みたいところです。

・2018年12月09日配信号のサンプル

EU離脱案の英議会採決へ(西原宏一のトレード戦略指令!)


7日の米株は大幅下落。
NYダウはこの日500ドル余り下落。
週間では1,000ドルを超える下げで終了。

米検察当局が、ファーウェイの最高財務責任者に銀行を欺いた疑いで逮捕状を出し、米中貿易の見通しが悪化したことが背景。


ドルは対円、対ユーロでもじり安で終了。
株の急落により、risk assetの豪ドル円が大きく値下げる展開。




今週はEU離脱案の英議会採決が最大のイベント。

EU離脱案が英議会採決で否決されるとの見方が大勢ですが、そのまま合意なき離脱にはなるわけではなく、 来年3月29日の英EU離脱交渉期限の先延ばしの可能性も。


ただこの場合は来年も不安定な展開が続くことに。


ラフにいえば仮にメイ英政権退陣となれば1.25を割り込む展開となり、合意なきEU離脱回避となれば1.300を超える展開の可能性もあるといったところですが
それ以上にヘッドラインにふらされる展開になりそう。




繰り返しになりますがスケジュールは下記のとおり。
採決は11日午後7時(日本時間12日午前4時)から始まり、政府の決議案に先立ち、修正案の採決が1本15分程度かけて行われる


修正を経た決議案の最終的な採決は、修正案が6本とすれば、午後8時半(日本時間12日午前5時半)ごろになる見込み


採決結果は集計が終わり次第公表される
出所 Bloomberg

NYcutは下記の通り。
ユーロ・ドル: 1.1290 (2.94億ユーロ)、 1.1300 (3.88億ユーロ)、1.1350 (5.49億ユーロ)、 1.1400 (3.75億ユーロ)、 1.1430 (3.72億ユーロ)、 1.1500 (7.34億ユーロ)

注目のストライク: 1.1250 (10億ユーロ 期限12月11日)、 1.1300(24億ユーロ 期限12月12日)、 1.1400 (14億ユーロ 期限12月11日)


ドル・円: 112.00 (7.9億ドル)、 112.40 (3.53億ドル)、 112.50(9.19億ドル)、 113.00 (9.98億ドル)
注目のストライク: 113.00 (14億ドル 期限12月11日)


ポンド・ドル: 1.2650 (3億ポンド)、 1.2675 (2.18億ポンド)、1.2725 (2.23億ポンド)、 1.2800 (2.2億ポンド)

豪ドル・ドル: 0.7200 (2.46億豪ドル)、 0.7235 (2.49億豪ドル)、0.7250 (8.72億豪ドル)、 0.7275 (5.33億豪ドル)、 0.7300 (13億豪ド
ル)

ドル・加ドル: 1.3200 (4億ドル)
出所 Bloomberg



ドル円のshort,ユーロドルのlong.
日経先物のshort.

・2018年12月17日配信号のサンプル

EURUSDの1.1267(田向のdinapoli戦略!)


EURUSDは12/3以来の配信です。
EURUSDは金曜日に1.1270まで下げましたが、11/28安値1.12671が意識され、ここを割り込むことは出来ずに戻しました。

12/3の配信では、11/22と11/28のレンジと考えていますが、11/22高値は12/10に上抜けているので、11/20と11/28のレンジと考える方が適切と思われます。

11/22の戻り高値は、日足チャートでは明らかに戻り高値ですが、そもそもユーロドルは11/7と11/13のレンジ(緑色)の中なので、この中では、レンジを考えても、抜けてしまうことも起こります。

レンジとして重要なのは、拙著で解説の通り、11/7と11/13のレンジです。
では、その中では動きが定まらないのに、なぜの小さなレンジを考えるかというと、その動きが、より大きなレンジの上限下限に近付く動きになるのか、さらに狭いレンジを作って相場が膠着するか、値動きをみるためです。

そうすると、本日のEURUSD日足チャートは、11/7と11/13のレンジ(緑色)の中に、11/20と11/28の狭いレンジ(空色)があることになります。(添付図参照)

そして、金曜日はこの狭いレンジの下限が意識されて、戻されており、ここには買い注文があったり、売り手の利確ポイントとして意識された、ということになります。


今週はFOMCがありますが、竹内さんの配信にあるように、市場参加者は今週から急速に減ることが予想されます。つまり、FOMCで何がでても、よほどのサプライズでレンジを抜けたところに置かれているオーダーが着かない限り、ユーロドルは動かないということです。

今や私たち個人投資家でさえコンピューターとネットで電子取引しているので、大昔のように値動きをみてディーラーがオーダーを出すような取引をこのクリスマスの時期にするとは思えません。

となると、どこにオーダーが多く置かれているか、ということをチャートから読み取ることが重要と考えます。

そのポイントが、現在のユーロドルは11月高値と安値付近と考えられそうです。

Dinapoli日足を見ると、3本の移動平均線は絡み合って方向が全く定まらない膠着状態にあることが示されています。
このため、でぃなぽりMACDもゼロを挟んだ狭い範囲で上下しますが、下側にある方が多く、膠着しつつも下方向へのバイアスがありそうです。
またストキャスティックスも緩やかに下げていて、金曜日は1.1270で下げ止まりましたが、今週はここを下抜けて行くかもしれません。

今週からマーケットはクリスマスなので、私の配信も今後は月足などで来年にかけての動きを考えるものになりますが、その月足のEURUSDは下向きで、ユーロ売りドル買いとなる可能性があります。

直近のユーロドルは、まず11/28安値1.12671を下抜けるかと、年内にその下の11月安値1.12148(11/13)も下抜けるかが注目されます。

メルマガ会員WEBには、EURUSDの日足を添付します。

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・2018年12月24日配信号のサンプル

<読者からのご質問と回答>(今週の戦略会議&読者からの質問)

西原先生

いつもお世話になっております。
12/20、12/21の円高で豪ドルが急落しましたが、先生のDemarkのオシレータで売られ過ぎになってないでしょうか?
そろそろ戻りがあってもよいレベルでしょうか?

また、英ポンド/米ドル1時間足ですが、12/14の1.253から12/21の1.265あたりに向けて引ける右上がりのトレンドラインと、1.2705あたりで上値を抑えていたレジスタンスの三角持ち合いで見ていたのですが、12/21のニューヨーク時間からトレンドラインを下割れしたように見えます。

ポンドはEU-メイ首相間で合意したブレグジット案が議会を通る見込みがないので、状況変化のヘッドラインが出ない限り、少なくとも議会採決後まで積極的に買う理由はなく、さらにトレンドラインを下割れしたから、個人的、短期的には売り目線で見てます。

もちろん、先生ご指摘のように、ポンドはヘッドラインで乱高下するのでオーバーナイトのポジションは避けたいです。

明日、デイトレで、GBP/AUDの売りを考えてますが、先生のご意見をご教示頂けないでしょうか?

初心者で、まだ年末のFX未経験なので、年末の注意事項などがあれば、併せてご教示頂けると助かります。



<お答え>
西原です。
会員の方の短期トレードについて個別にはお答えできないのですが、簡単に。

AUDドルに関してDemarkの日足ではoversoldのサインはでていません。
ただ0.7000レベルは何度も反発しているサポートレベルにはなっていませす。


今週は週半ばまではほぼマーケットの流動性はありません。
流動性は週後半には戻りますが、年末年始ですので、overnightにすることだけでも極めてriskの高いtradeになります。

ご質問の内容では、riskを引っ張らないということなので、その意味ではRisk管理はできていますが、マーケットの流動性がないときにGBPAUDのような流動性のない通貨でデイトレをするのは、自分はあまりしません。


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