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青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行に為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラー等を歴任した後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。ザイFX!にて「西原宏一のヘッジファンドの思惑」を連載中。
青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行に為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラー等を歴任した後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。ザイFX!にて「西原宏一のヘッジファンドの思惑」を連載中。
・2024年12月30日配信号のサンプル
(西原宏一のトレード戦略指令!)
こんにちは。
もうみなさん、年の瀬で忙しくされていることと思いますが、
クリスマスが終わり欧米勢がマーケットに戻ってきているので、簡単に配信します。
FXマーケットは明日までオープンしていますが、本日までの主要通貨の対米ドルの
騰落率をチェックしてみましょう。
Web掲示板に添付したのが年初来の対米ドルの主要通貨の騰落率。
全通貨に対して米ドルが上昇しています。
そして例年通り、最も対米ドルで通貨安が進んだのが日本円です。
昨年と異なり、今年は米金利が実際に低下し始め、円金利は上昇し始めています。
しかし、日米の金利差が想定ほど大きく縮小しなかったこともあり、
日本円は米ドルに対して弱い状態が続いています。
注目すべきはスイスフランの強さです。
SNBは3月に利下げを開始し、12月にも0.50%の大幅利下げを発表しました。
これにより今年、SNBはトータルで1.25%の利下げを実施し、政策金利は2年ぶりに0.50%となっています。
短期金利の指標の一つで、市場参加者の金融政策の見通しを反映するとされるOISによれば、SNBはさらに0.50%の利下げすることを織り込み始めています。
このような金利動向を考慮すれば、スイスフランは他の主要通貨に対し大幅に値を下げておかしくありません。
特に利上げフェーズに入っている日本円に対してはより大きく下落してもよいはずです。
しかし現在、スイス円は高値から5円弱しか下落していない175.20円という高水準を維持しています。
これは金利差では説明できない、スイスと日本の実体経済力の差が大きく影響していると考えられます。
年明けには、再びドル円、日経平均のロングを検討していますが、スイスフラン円のロングも再検討しています。
トランプ勝利後、ドルロングのポジションを維持したかったため、ユーロドルのショートをもう一ヶ月以上継続しています。
ユーロドルは今月1.0580からスタートしましたが、
今月に入って強力なサポートレベルである1.0350をクリアに下回ることができていません。
クリスマス休暇明けの欧米勢が年末までに(あと2日ですが)どこまでドル買いを進められるかが注目点です。
1.0350を明確に下回れば、ユーロドルの下落ペースが加速する可能性があります。
現在のポジションは0.6のユーロドルショートのみ。