西原宏一氏のFX手法は、ファンダメンタルズとチャート分析を駆使したシンプルなスタイル。メルマガはリアルタイムな為替予測でタイムリーな配信。トレード戦略に役立つ内容を月に50~100通ほど配信中。

株式会社ダイヤモンド・フィナンシャル・リサーチ
関東財務局長(金商)第2756号
FXトレード戦略指令! ZAiFX!
西原 宏一(にしはら こういち)

青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行に為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラー等を歴任した後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。ザイFX!にて「西原宏一のヘッジファンドの思惑」を連載中。

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西原 宏一(にしはら こういち)

青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行に為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラー等を歴任した後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。ザイFX!にて「西原宏一のヘッジファンドの思惑」を連載中。

2019年8月

・2019年08月27日配信号のサンプル

中国は取引成立を望んでいる(西原宏一のトレード戦略指令!)



おはようございます。

■市況
先週末トランプ大統領のコメントで急落した米株ですが、26日は既報のトランプ大統領の一連のコメントで急反発。
NYダウは1.1%反発。ただ26,000ドル台回復はならず。



トランプ大統領は貿易協議に関して、中国が取引成立を「非常に強く望んでいる」と再び主張。
加えて、取引は貿易不均衡に対応するとともに、「われわれにとってより良い」ものでなくてはならないとコメント。

ボリス・ジョンソン首相は10月31日のBrexitを議会がとめることはできないと、EU首脳に述べたとのこと。
ポンドに関してはshort positionが増えてきていたので先週のような調整は避けられませんが、
上値が重いことは変わらず。






■FX
ドル円=106.00円
ポンド円=129.50円


■日経平均先物
20,450円



■NYダウ
25,898ドル(+1.05%)


■オプションのNYカット
ユーロ・ドル: 1.1000 (5.04億ユーロ)、 1.1040 (3.64億ユーロ)、 1.1050 (3.91億ユーロ)、 1.1140 (2.9億ユーロ)、 1.1145 (4.48億ユーロ)、 1.1155 (5.07億ユーロ)、 1.1170 (4.69億ユーロ)、 1.1175 (7.46億ユーロ)、 1.1185 (5.47億ユーロ)、 1.1195 (2.75億ユーロ)、 1.1200 (6.47億ユーロ)
注目のストライク: 1.1100 (13億ユーロ 期限8月28日)

ドル・円: 105.00 (11億ドル)、 106.00 (12億ドル)、 106.25 (3.7億ドル)、 106.30 (3.44億ドル)、 107.00 (4.69億ドル)
注目のストライク: 107.00 (15億ドル 期限8月28日)

ポンド・ドル: 火曜日期限の注目ストライクは無し

豪ドル・ドル: 0.6760 (2.16億豪ドル)、 0.6795 (4.89億豪ドル)

ドル・加ドル: 1.3200 (13億ドル)、 1.3305 (2.75億ドル)
注目のストライク: 1.3095 (15億ドル 期限8月28日)

ユーロ・ポンド: 0.9000 (2.7億ユーロ)
出所 Bloomberg






■position

ポンド円のorderを変更しています。

▲ドル円

50%のshort.

stop=108.00円

配信の通り、26日早朝、104.84円で30%利益確定した後、105.93円で10%追加したため、50%のshort.





▲ポンド円
50%のshort
トレーリング ストップ=131.00円

130.00円で10%のshortを追加(60%へ)しましたが、この10%のshort positinだけ
デイトレにしました。結果、swingは50%のshortのみ。


130.00円の10%のshort
limit=129.00 , stop =130.20円

Swingは127.00円で10%bidしています。(40%へ)






▲日経先物
日経先物のshort(40%程度)

20,000円以下で買い戻そうとしていましたが、寄り付きから本邦勢に持ち上げられて買い戻せていません。
20,000円レベルで10%~20%買い戻す予定。

21,500円でstopをいれています。

・2019年08月26日配信号のサンプル

FX戦略! FX&コモディティ(商品) 今週の作戦会議 8月26日配信(今週の戦略会議&読者からの質問)



■ドル円は104円台半ばへ

ひろこ 今朝のドル円は大きく下窓を開けて始まりましたね。

西原 原因は米中貿易戦争の激化。先週金曜日、パウエルFRB議長のジャクソンホール講演に注目が集まる中、直前に中国がへの報復関税を発表しました。サプライズのなかったパウエル議長の講演を挟み、トランプ米大横領がツイッターで対抗措置の発表を予告しましたが、実際に発表されたのは相場が閉まった直後。そのため、今朝は下窓を開けて始まるだろうと予想できました。

ひろこ 西原さんのメルマガでも予想されていたとおりの展開になったわけですね。アメリカの報復措置は、発動済みの第1弾から第3弾の関税の税率を25%から30%へ、第4弾についても当初予定の10%から15%へと引き上げる、というものです。

西原 これまでの上限であった25%を超えてきましたし、トランプは「We Don’t Need China」とすらツイートしており、解決は難しそうです。



■トルコリラも大幅下落。別の要因も

ひろこ 一方、日米の貿易交渉は基本合意しました。トウモロコシや大豆を日本が大量に購入することになるものの。自動車関税は先送りに。農産物の購入でトランプさんの顔を立てた、ということでしょうか。

西原 アメリカとしても対中国で手一杯ですから、日本までは手が回らないでしょうしね。

ひろこ 今朝の窓開けではトルコリラの下落も目立ちました。円高に加えて、エルドアン大統領によるイスタンブール市長解任の思惑が浮上したことがトルコリラ売りを呼んだようです。

西原 豪ドル/円も70円割れの安値をつけましたし、ドル円やクロス円は総じて1月安値を下抜けたことになります。



■1月フラッシュ・クラッシュとの違いは

ひろこ ところがドル円は10時には早々に窓埋めを完了し、12時前には105円78銭まで戻しました。

西原 1月3日のフラッシュ・クラッシュの記憶があるため、マーケットでは買い戻しが先行しているようです。ただ、原因が不明瞭だった1月と違い今回は米中貿易戦争という明確な理由があり、米株も崩れています。リスクオフは続くのでしょうし、ドル円も大きくは戻しにくい環境です。

ひろこ コモディティ市場では、中国が米国産原油への関税を表明したことで原油価格が弱含む一方、ゴールドは強い。今朝は1550ドルを超えてきました。逆相関になりやすいドルインデックスが上昇している中でもゴールドは上げてきて、これからドル安が進めばゴールドはもう一段上をめざすことになりますね。

西原 とくにユーロ/米ドルが上がり始めればもっと上がる、ということになりそうですね。



■「Korexit」(コレグジット)へ?

ひろこ 先週は韓国のGSOMIA破棄というニュースもありました。発表直後のドル円は10銭ほどですが、円高に反応しています。

西原 米ドル/韓国ウォンも節目である1200ドルを超えたままで、ウォン安が続いています。まだ為替市場に大きな影響があるわけではありませんが、日韓関係の悪化はリスクオフ材料であることは間違いない。横目でにらみながら警戒する、という感じですね。

ひろこ 最近では、「韓国が西側から離脱する『Korexit』が実現し、中国側に付くのでは」との声も聞こえてきました。

西原 米中貿易戦争といっても、ようは米中の覇権争い。出口の見えない香港デモの背後にもアメリカの影もチラついており、先週末にはデモ開始以降初めて警察が発砲しました。デモの激化は上海株市場が崩れるきっかけになるかもしれませんし、リスクオフ材料として要注意です。

ひろこ ポンドはいかがですか。先週はボリス・ジョンソン英首相がメルケル独首相やマクロン仏首相などEU首脳との接触を開始し、ポンドは上昇しました。

西原 売りポジションが溜まっていたため、買い戻しが進んだのでしょう。来週には英議会が再開します。野党からは内閣不信任案提出の動きもあり、ヘッドラインで乱高下する展開が続きそうです。



■ドル円の戻り売りを継続

ひろこ 今週の戦略はどう考えますか?

西原 先週は110円、109円が遠くなったと話しましたが、今週は108円も遠くなっています。米ドル/円の買い材料はなにかあったろうか?という状況ですね。

ひろこ これだけ円高が進むと9月の日銀会合でなにか発表があるかもしれませんね。

西原 その可能性はありますが打つ手はかぎられている。米ドル/円の戻り売りでいいのでしょう。ターゲットは101円。100円はさすがに堅いでしょうから、その手前を中期のターゲットにしたいと思います。