青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行に為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラー等を歴任した後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。ザイFX!にて「西原宏一のヘッジファンドの思惑」を連載中。
青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行に為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラー等を歴任した後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。ザイFX!にて「西原宏一のヘッジファンドの思惑」を連載中。
・2020年03月23日配信号のサンプル
必要に応じ無制限のMBS購入を行う 3(西原宏一のトレード戦略指令!)
最初に配信した時のデイトレで追加したAUDドルのlong positionが1.00.
Swingが現在0.6.
現在の0.5835で0.6 longを縮小。
残った1.00のlongをswingとし、stopも0.5690割れに設定しなおしました。
Newsをみた時ユーロドルもデイトレでlongにしていますが、これをswingにする予定はなし。
日経先物は現在17,450円。
日経先物までは全く手が回らず、追加はなく少額のlongのまま。
取り急ぎ
・2020年03月23日配信号のサンプル
FX戦略! FX&コモディティ(商品) 今週の作戦会議 3月23日配信(今週の戦略会議&読者からの質問)
■日経先物、1万5000円割れ寸前までクラッシュ!
西原 今朝は驚きましたね。早朝にシカゴの日経平均先物が瞬間的に暴落し、安値1万5060円を付けています。
ひろこ ところが東京市場だと安値は1万6480円で陽線となっています。
西原 東京五輪の中止や延期を見越した投機筋が先物市場で売り込んだとの噂もありますが、フラッシュ・クラッシュ的な暴落だったのでしょう。このボラティリティは非常に危ない。安易に手が出せません。
ひろこ 週末に出たニュース、各地で相次ぐ外出禁止令などのニュースに反応しての下落ということでしょうか。ダウ平均の先物も今朝は急落して始まりサーキットブレーカーが発動しました。日経平均に比べると戻りが弱いですね。
西原 日本株は日銀が買っていますが、米株はそれがないですからね。FRBがETFを購入する、なんていう話になれば世界が変わるのでしょうが……。
■米議会、コロナ法案の採決に注目
ひろこ 世界の中央銀行が矢継ぎ早に金融政策を打っても株が戻る気配はなく、マインドを好転をさせるために大規模な財政出動が求められる、という段階ですね。アメリカは2兆ドル規模の財政出動を準備しているようですし、ここからは各国から出てくる財政政策にセンチメントの好転がみられるか、ということが問われるのでしょう。
西原 米上院では今朝、新型コロナ対策法案の採決に向けた動議が否決されましたが、今後も民主党との調整を進めていくのでしょう。注目です。
ひろこ ダウ平均はトランプラリーでの上げ幅をすべて削られてしまいましたし、財政出動が難航するようだと厳しいですね。
■フェイクが続く月曜日の円高
西原 今必要なのはマインドの好転でしょうし、そうなれば急反転する可能性はあるでしょう。ただ、米経済は想像以上に傷んでいる可能性があります。マーケットで話題となっているのが木曜日に発表される新規失業保険申請件数。先週の28万件から急増する予想です。
ひろこ 予想のコンセンサスが約100万件。ゴールドマンサックスは過去最多の230万件と驚きの数字を出しています。外出禁止令が出ているのだから上がって当然ではありますが、ここまでとは……。
西原 セントルイス連銀総裁は4-6月期の失業率が30%まで悪化し、GDPは50%減との見通しを出しています。こうした数字を見ると米ドルを買う気にはとてもならないのですが、為替市場ではドル不足によるドル買いが続いており、まだ収まった感じはありません。
ひろこ 米ドル/円は底堅く、先週話したように105円から112円のレンジで乱高下していますね。
西原 月曜日の動きを振り返ると先々週は原油急落により101円、先週は米緊急利下げで105円といずれも東京市場は円高で始まりましたが、その後は切り返して上昇しました。2週続けて月曜日の動きがフェイクとなっており、今週も同じような動きになるのか、今日のニューヨーク市場を見てみたいところ。ただ、112円、113円へ迫る場面はあっても、米経済の数字を見るかぎり、それ以上の上昇は想定しづらいですね。
■サウジとロシアのチキンレースは続く
ひろこ 原油先物市場では先週、一時20ドルを割り込む瞬間もありました。サウジアラビア以外の国はほぼ採算割れの水準ですが、ロシアは原油高の時期に溜め込んだ準備金があるようで、プーチン大統領はチキンレースを続ける意思を示しています。
西原 世界的に需要が後退するでしょうし、厳しいですね。
ひろこ 先週は米金利が急騰する場面もありました。米国債まで売られたということです。原油安でシェール企業の経営が危うく、ジャンク債市場がクラッシュする可能性が懸念されたのかもしれません。あるいは大規模な財政出動は米国の格付けにも影響しかねませんし、先週の米金利の急反騰がそうした兆候を示しているとすれば、かなり危険ですね。米金利には注意が必要です。今週の戦略はどう考えますか?
西原 豪ドルに注目したいと思います。森林火災などの悪材料が重なったこともあり、豪ドル/米ドルは年初から叩き売られました。しかし、悪材料が出尽くした感もあり、ドル不足が一服すれば上値余地は大きいのではないでしょうか。