青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行に為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラー等を歴任した後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。ザイFX!にて「西原宏一のヘッジファンドの思惑」を連載中。
青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行に為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラー等を歴任した後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。ザイFX!にて「西原宏一のヘッジファンドの思惑」を連載中。
・2020年07月29日配信号のサンプル
ドルの地位の危機と財務省コメント(西原宏一のトレード戦略指令!)
■市況と雑感
28日の米株は反落。
マクドナルドと3M、ハーレーダビッドソンはいずれも、予想を下回る決算が嫌気されて株価が下落したことなどが嫌気され、インデックスが下げた展開。
Nasdaqは1.3%下落。
株安によりスイス・フランが2015年6月以来の高値に上昇。
ドル円も一時105.00円割れ。
マーケットの話題はGoldman sachsのコメント。
ーーー
世界の準備通貨としてのドルの地位が危険にさらさえれていると、ゴールドマンが警告した。
米金融当局によるインフレ誘発型政策への傾斜や政治不安、新型コロナ感染急拡大への懸念がこのリスクを高めているという。
Bloomberg
--
このコメントがドルの上値をさらに重くした形。
しかしドル円に関しては、104円前半を簡単に抜けるとは考え難く、一定の時間がかかると想定しています。
加えて、下記の報道がドル円の買い戻しを誘引して、下げ渋り。
ーー
為替の安定は重要、緊張感持って注視=ドル105円割れで財務省幹部
財務省幹部は29日、105円を割り込んだドル/円相場について、「為替の水準についてはコメントしない」としつつ、「為替の安定は重要なので、緊張感を持って為替市場動向を注視している」と述べた。
出所 朝日新聞
ーー
この報道自体が大きな意味を持つとは思えませんが、こうした報道を受けて、本邦機関投資家の行動が変わるときがあるため、要注意です。
■FXと株
ドル円=105.08円
ユーロドル=1.1720
ユーロ円=123.15円
AUDドル=0.7157
豪ドル円=75.20円
Nasdaq=10,402ドル
日経先物(Sept)=22,490円
▲FX option
ユーロ・ドル: 1.1575 (2.51億ユーロ)、 1.1590 (4.56億ユーロ)、 1.1620 (3.18億ユーロ)、 1.1700 (2.73億ユーロ)
ドル・円: 105.00 (10億ドル)
注目のストライク: 106.00 (19億ドル 期限7月30日)、 106.00 (12億ドル 期限7月31日)
ポンド・ドル: 水曜日期限の注目ストライクは無し
ドル・加ドル: 水曜日期限の注目ストライクは無し
注目のストライク: 1.3400 (21億ドル 期限7月31日)、 1.3500 (20億ドル 期限7月31日)
NZドル・ドル: 0.6650 (2.03億NZドル)、 0.6675 (9.69億NZドル)
出所 Bloomberg
■FX and 日経先物のposition
▲ドル円
0.3のlong @104.98円
stop=104.45円
▲日経先物 option
日経平均(Sept) 1.00のshort
Stop loss=23.500円。
では、本日もよろしくお願いします。
・2020年07月29日配信号のサンプル
<読者からのご質問と回答>(今週の戦略会議&読者からの質問)
いつもありがとうございます。
世界中がコロナのためにお金をジャブジャブに出している中で、元々ジャブジャブ状態の日本円は本来なら円安になるんではないんでしょうか?
他の通貨が安くなるから円安にならずにすんでいるんですか?
西原さんのトレーダーとしてのご意見をお聞きしたいです。
<お答え>
お疲れさまです。
ラフにいうとリーマンショック後のFRBによるQE1~QE3により、ドルはじゃぶじゃぶとなり、ドルは大きく下がります。
その後アベノミクスにより(それだけではありませんが)ドル円は75円から125円まで立ち上がります。
そして今回FRBが大きく金融緩和をしてドルは重くなっています。
ただ以前と比較するとドル円の下落はまだ緩慢であり、ドル円の下値余地は極めて大きいと考えています。
※メルマガ会員WEBはこちら
http://zai.diamond.jp/fxmail/nishi/index
なお、過去の配信や、チャートが見れる会員WEBは、課金会員のみが閲覧できます。