青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行に為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラー等を歴任した後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。ザイFX!にて「西原宏一のヘッジファンドの思惑」を連載中。
青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行に為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラー等を歴任した後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。ザイFX!にて「西原宏一のヘッジファンドの思惑」を連載中。
・2022年02月25日配信号のサンプル
ロシア(西原宏一のトレード戦略指令!)
本日の日経平均は一転して、505円反発。
FXもリスクアセットの豪ドル円は一時83.58円まで上昇。
RISK ON!
既報のように僕は今月のECB以降、ユーロに対してはブルでした。
ただそれを覆したのが、ロシアのウクライナへの侵攻。
当初は、ウクライナ東部のいくつかの親ロシアの州の独立をロシアが承認し、そこ
にロシア軍を送り込み、ウクライナは領土の一部を盗られてします。
そして、西側は効果もない経済制裁だけ行って、お終い。
結果的に、ロシアはウクライナの一部を盗って「ずるいな」ということで終わりなのかと思っていました。
ところが今回のロシアはそれだけでは終わらず、ウクライナ全土の軍事施設にミサイルを撃ち込み、全面戦争へ。
そのため、EURAUDは反発せず現在も1.5525Levelで軟調推移という展開。
ロシアは株も通貨も暴落しており、プーチンさんは政治的には勝利するも、
この後ロシア経済は極めて厳しいところに追い込まれるのではないかという環境にあります。
そのため、EURAUDはいつまでたっても反発せず。
欧州の金融機関はロシアにもかなり債権をもっていると思われるため、ロシアの失速は
欧州の金融機関にも大きなダメージを与えると想定します。
こうした結果から、僕はECBのタカ派スタンスからのユーロの強気な見方はいったん考え直そうと思っています。
株はいったんRISK ONで反発継続、
中長期では、NASDAQ、日経平均とも弱気なままですが、短期では戻しも大きくなるのではないかと想定しています。
豪ドル円は、現在83.50円。
テクニカルには狭いレンジをブレイクして上方向に抜ける可能性も高まっていますが、
84.00円の売り注文はそのまま出しておきます。
繰り返しになりますが、最近NY市場の後場、重要な転換があるため、その時間帯に注目でしょうか?
(普通の日本在住の方は、寝てらっしゃる時間帯ですが。。。)
・2022年02月11日配信号のサンプル
<読者からのご質問と回答>(今週の戦略会議&読者からの質問)
西原様
いつもメルマガありがとうございます。
今回はドルインデックスに関してですが、米国10年債の金利が上がるにつれてドルインデックスも上がるイメージがありますがそれほど追随している感じがしません。
これはドルの先行指標として参考にできるものでしょうか?
もしそうであれば今後のドルの反落を示唆するものと見れますでしょうか?
以上よろしくお願いします。
<お答え>
お疲れ様です。
ドルインデックスの57.6%はユーロが占めるので、ユーロドルの行方を探るという意味になります。
通常10年債利回りが上昇すると、ドル高になるのでユーロドルは売りになります。
ただ今回の金利の上昇と為替の問題が複雑になっているのは、他国も利上げに入っているからです。
アメリカが0.5%上げても、ユーロが0.5%上げれば、オフセットされてしまいます。
もうひとつはそれが織り込み済みなのかどうなのかということ。
米10年債利回りはタイムラグはあっても上がることは織り込まれつつあります。
しかし2月4日のユーロの金利の上昇は織り込まれていませんでしたので、ユーロドルの急騰に結びついたということになります。
もうひとつドル金利が急騰すると、株が崩れるので、リスクアセットである豪ドルやキウイに対してドル高が進行します
これがrisk offですね。
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