西原宏一氏のFX手法は、ファンダメンタルズとチャート分析を駆使したシンプルなスタイル。メルマガはリアルタイムな為替予測でタイムリーな配信。トレード戦略に役立つ内容を月に50~100通ほど配信中。

株式会社ダイヤモンド・フィナンシャル・リサーチ
関東財務局長(金商)第2756号
FXトレード戦略指令! ZAiFX!
西原 宏一(にしはら こういち)

青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行に為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラー等を歴任した後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。ザイFX!にて「西原宏一のヘッジファンドの思惑」を連載中。

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西原 宏一(にしはら こういち)

青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行に為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラー等を歴任した後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。ザイFX!にて「西原宏一のヘッジファンドの思惑」を連載中。

2023年5月

・2023年05月15日配信号のサンプル

FX戦略! FX&コモディティ(商品) 今週の作戦会議 5月15日配信(今週の戦略会議&読者からの質問)



■「あと1回の利上げ」の可能性を残す

ひろこ 先週から米ドル高ですね。

西原 テクニカルにはそう思います。3日のFOMCが最終利上げとなることを確認して米ドル安へ、との見方が多く、実際に直後のアクションはドル安でしたが続いていません。

ひろこ 理由はどう考えますか?

西原 バイデンさんの支持率が37%と低迷しています。いちばんの理由はインフレ。CPIは5%前後とまだ高水準にある中で利上げ停止を正当化できるか、議論が起きています。5月が最後の利上げとはならず、あと1回利上げする可能性もあります。金利先物市場だと、米金利はトップアウトする見通しのままですが、これが正しいのかどうか。



■ユーロ/米ドルはラウンドトップで下落か

ひろこ 1か月近く1.10ドル前後でもんでいたユーロ/米ドルは下抜けてきました。チャート形状はラウンドトップのように見えます。

西原 米金利が下がりきらないですし、いったんはドル高になりそうですね。長期的にはドルベア(ドル安)目線のままですが、しばらくは調整が入るのかもしれません。

ひろこ ボーイングの航空機が売れているようです。先日もアイルランドの航空会社から約400億ドル(約5兆4千億円)の受注があった、との報道が出ていました。こうした実需が米ドルを底堅くしているのかもしれません。ドルインデックスのチャートもボトムアウトしたような感じがあります。米ドル/円はいかがですか?

西原 長く連動していた米2年債利回りとも連動しなくなってきて、乱高下しているだけに見えます。テクニカル分析での短期トレードに徹したほうがよさそうな相場ですね。



■米石油戦略備蓄の売却が進む

ひろこ 気をつけたいのが原油です。WTI原油は70ドルを割ってきました。米エネルギー省は70ドル前後まで下がればSPR(戦略石油備蓄)を補充するとしていました。ただ、現在は議会の決定に従って2600万バレル分の売却を進めています。6月までに売却を完了し、その後は備蓄を積み増すために買い戻す方針です。「SPRが70ドルで買ってくる」と思い込まないほうがいいですね。

西原 債務上限問題も要注意ですね。恒例行事のようになっており「今年も大丈夫だろう」というのがコンセンサス。あまりに楽観されすぎていると足をすくわれるかもしれません。



■ベストなマクロトレードは?

ひろこ 今週の戦略はどう考えますか?

西原 バンク・オブ・アメリカのマイケル・ハートネットは「ベストなマクロトレードは、マクロでトレードしないことだ」と書いています。それだけ今年はファンダメンタルズに従ってトレードするのが難しくなっています。

ひろこ 株式市場であれば、米株は「GAFA買い・ラッセル(小型株)売り」、日本株では外国人が好みそうな銘柄、たとえば「大型株・低PBR銘柄・わかりやすいビジネスモデル」といった特徴の銘柄を買っておけば良さそうに思えます。

西原 為替市場だと、時間軸を短くしてトレードするのがよさそうですね。今週であれば米ドル安の調整を狙ってユーロ/米ドルの戻り売りでしょうか。

・2023年05月30日配信号のサンプル

3者会合(西原宏一のトレード戦略指令!)





こんばんは。

本日夕刻、再び「3者会合=財務省、金融庁、日銀)」が開催されるとの報道でドル円が140.93円から急落し、一度140.00円を割り込んでいます。

ただコメントがありきたりだったため、再びドル円は反発、そして反落と乱高下。




日銀のコメントに関してはどの現状どのレベルなのかの「メジャー」が有名なので、配信しておきます。


ーー
Lv①市場動向を注視

Lv② 過度な変動は好ましくない

Lv③ 断固たる措置を取る

Lv④あらゆる手段を排除しない

Lv⑤ いつでもやる用意ある
ーーー

現時点はLeve1ですので、あまり気にすることはありません。





ただ、配信の通り、今回の円安は、株高をともなっているため、少なくとも145円以上でないとコメントもしないとおもっていたのですが、
もう3者会合ですかという印象。





こうしたことで流れは変わりませんが、当局は円安のspeedを懸念していると思うため、
ドル円は140.90円で0.2の売り注文をだしておきます。

売れれば、再び押し目買いを繰り返すイメージで。





スイス円は現在、155.45円と高値圏で推移しているため、long keepのまま。