西原宏一氏のFX手法は、ファンダメンタルズとチャート分析を駆使したシンプルなスタイル。メルマガはリアルタイムな為替予測でタイムリーな配信。トレード戦略に役立つ内容を月に50~100通ほど配信中。

株式会社ダイヤモンド・フィナンシャル・リサーチ
関東財務局長(金商)第2756号
FXトレード戦略指令! ZAiFX!
西原 宏一(にしはら こういち)

青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行に為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラー等を歴任した後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。ザイFX!にて「西原宏一のヘッジファンドの思惑」を連載中。

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西原 宏一(にしはら こういち)

青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行に為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラー等を歴任した後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。ザイFX!にて「西原宏一のヘッジファンドの思惑」を連載中。

2018年2月

・2018年02月09日配信号のサンプル

日経平均21,000円台前半に急落、今晩ナイトセッションはなし(西原宏一のトレード戦略指令!)


8日のNY市場では注目のvix指数が21%上昇し33.5。

Vix急騰で再び低volatilityにかけた商品が大きく毀損するのではとの懸念もあり
マーケットはrisk offへ。


NYダウは終値ベースで1000ドル超下げて昨年11月29日以来の2万4000ドル割れ。

先週末ご紹介させていただいたNYダウの日足のdemark indicatorが短期間で大きく値をさげる可能性を示唆していたように(extreme high boxの形成)NYダウは大きな値幅を伴って急落中。

米10年債利回りの急騰も重要ですが、ここにきてマーケット参加者の注目はvix指数。

米株の急落に呼応して、現在日経平均は790円安の21,150円Levelで推移。


ドル円は一時108.51円まで下落するも、short coverで109.06円まで値を戻した後
現在108.85円Levelで推移。

このところ本邦勢はopen外債を筆頭としてドル買いの印象が強いのですが、マーケット関係者によれば、109円ミドルでは本邦中堅生保のドル売りもみられたとのこと。

この米株の急落をみせられれば、少しドルをヘッジをしようと考えてるのもおかしくないところ。

108円台前半は、前回の局面では年金のドル買いの噂がでて踏み上がりましたが
本日これまでのところ年金のbidの噂はなし。

公的のbidは108.30円から。


豪ドル円は現在84.50円で推移。

日経平均は21000円台前半でshortを縮小したのみ。

ドル円は値動きがよく108円台ミドルでshortを縮小するも
Short coverで109円台まで戻りましたので、また少し追加するというデイトレを
挟んでいますが、coreのドルshort継続。

個人的に気になるのが今晩日経の先物、optionのナイトセッションはなし。
再開は13日(火)の朝になる模様。

これだけNYの株があれているときに、次の再開が13日というと
仮に相場が急落すると、流動性が枯渇するなか、値が大きく飛ぶ可能性も


そういう意味ではまた日経のputを物色しているのですが
先月Marchの21,000円のputをわずか30円程度で購入したのですが、現在720円と急騰。
期間などを変更してoptionを検討中。


本日のNY cutです。

ユーロ・ドル: 1.2200 (12億ユーロ)、 1.2220 (3.45億ユーロ)、
1.2300 (8.31億ユーロ)、 1.2390 (2.82億ユーロ)
ドル・円: 109.00 (5.56億ドル)、 110.00 (3.51億ドル)
ポンド・ドル: 1.3950 (4.19億ポンド)
豪ドル・ドル: 0.7800 (27億豪ドル)
ドル・加ドル: 1.2445 (4億ドル)、 1.2500 (3.83億ドル)、 1.2600
(2.03億ドル)
NZドル・ドル: 0.7250 (2.01億NZドル)
ユーロ・ポンド: 0.8715 (3億ユーロ)、 0.8775 (2.6億ユーロ)
出所Bloomberg

デイトレを挟んでいますが、ドル円、合成の豪ドル円、日経先物(March)のshort.

・2018年02月12日配信号のサンプル

FX戦略! FX&コモディティ(商品) 今週の作戦会議 2月5日配信(今週の戦略会議&読者からの質問)



■「30年レジスタンス」をブレイクした米10年債金利

ひろこ 先週、ダウ平均の週間下落幅はリーマンショック以来の大きさに。日経平均も1891円の大幅下落となりました。原因は何なのでしょうか?

西原 根本にあるのは米金利の急上昇ですが、VIX指数が急騰したため先週も紹介した「リスクパリティ」からの売りが出ているようです。「CTAとリスクパリティ戦略(の投資家)は2000億ドル(22兆円)の世界株を売却している過程にある」との試算もあり、今後も売りが出てくる可能性はありそうです。

ひろこ 米金利は2.8%に達していますね。1988年から引いた30年来のレジスタンスラインをとうとうブレイクしました。とても大きな変化ですよね。

西原 かつて債券王といわれたビル・グロースも、現在そう呼ばれているジェフリー・ガンドラックも債券バブルへの警鐘を鳴らしていましたが、とうとう実現しましたね。



■市場の混乱、いつまで続く?

ひろこ 先週金曜のダウ平均は引け間際に巻き返し、日足では長い下ヒゲをつけました。米国株は下げ止まったと思いますか?

西原 先週はVIX指数の下落、つまり低ボラティリティが続くと儲かる商品の価格が暴落しました。それによってポートフォリオが傷んだ投資家の投げ売りも出ています。同じような商品を持っていた人は多いでしょうからこれで投げ売りが終わったとは思えませんし、リスクパリティからの売りもまだ出てくるでしょう。下落はもう少し長引きそうな感じです。ただし、VIX指数が高まるということは、上であれ下であれ値動きが荒くなりやすいということ。700ドル下げて500ドル戻すような乱高下に警戒が必要です。

ひろこ ボラティリティが高い相場ですので、大きな反発にも気をつけないといけないですね。

■「黒田再任」で円安再開はあるのか

ひろこ 株式市場やVIX指数は急落していますが、為替市場。とくに米ドル/円は動きが少ないですね。

西原 これも先週話したことですが、現在の動きはドル高、円高。ユーロ/米ドルや豪ドル/米ドルが下がる一方、クロス円も下がっています。世界的にリスク資産をキャッシュ、つまり米ドルに戻す動きが活発化している一方、国外に出していた円を国内に戻すレパトリエーションの動きも発生しているためです。そうなると米ドル/円は動きが出にくいのですが、クロス円が下がっている以上、いずれ米ドル/円も下方向に動くと考えています。

ひろこ 先週末には黒田東彦・日銀総裁の再任が決まりましたよね。米欧がテーパリングへ動く中、日本だけが金融緩和路線を継続しています。今すぐとはいわないまでもいずれ円安回帰が始まってもおかしくないように思いますが……?

西原 「黒田総裁の退任」という円高材料は払拭されましたが、かといって黒田さんにはもう打つ手がないですから円安材料とはなりにくい。105円、さらには100円割れもあるのではないでしょうか。ましてトランプ政権の今年のテーマは通商問題。なおさら米ドル/円は上がりにくいでしょうね。

ひろこ 共和党政権ではドル安の傾向がありますものね。コモディティ市場では、短期的にドルの巻き返しが起こっていることもあって全般下落しています。高止まりが続いていたWTI原油もいよいよ下落してきました。ゴールドも足元では下げているのですが、市場の混乱が長引くと「安全資産であるゴールドを買っておこう」と考える人が増えてくるとの見方も出ています。「3月の米利上げ見送り」との見通しが高まったり、バランスシートの縮小ペースを見直す、といった話が出てくるようだと、ゴールドが一斉に買われ出すような場面も想定されます。



■13日の日本株オープンは波乱必至?!

西原 今週気をつけたいのはカレンダー。今日12日は建国記念日の振替休日のため、日本株市場が休場です。

ひろこ 建国記念日というと2年前の日本株急落を思い出します。個人的にも痛い目を見た思い出が……。あのときはSQを翌日に控えた木曜日が建国記念日でした。

西原 今年はSQこそ通過済みですが、先週金曜日のナイトセッション(夜間取引)がシステム更新のために停止されており、今日も祝日。つまり明日13日は1.5営業日ぶりの再開となります。急落、急騰いずれも考えられるため、日本株に注意が必要です。

ひろこ 西原さんは今週、どんな戦略を?

西原 米ドル/円とクロス円、とくに豪ドル/円の戻り売りでいいでしょう。べったり売り続けているのではなく「落ちたところでは一部を利食って、戻ったところで売り直す」といったオペレーションができると、利益をより増やせると思います。

・2018年02月13日配信号のサンプル

米株は続伸だが為替の上値が限られた一日(竹内典弘のロジカルFX)


昨日のアジア時間は東京市場が建国記念日で休場ということもあり、株式、為替市場共に動意に乏しい展開が継続し欧州時間入りとなった。欧州株がギャップアップで寄付く前、一部の通貨で再びクロス円の売りが強まりAUDJPYで昨日の安値84.76を示現した。

8日のMPC後の記者会見でBOEカーニー総裁が、「限定的ながら幾分か早く、今後大きく引き締めを急ぐ必要」を強調したことから注目が集まった昨日のBOEブリハ委員の講演。ここで「EU離脱の不透明感が世界景気の回復と賃金上昇の継続で相殺された場合、BOEは一段の利上げの実施」に対し極めて前向きな見解を表明した。

GBPUSDが買われ昨日の高値1.3874を示現、以降この水準を何度か試すが抜けることなくNY時間に1.38割れまでの反落となった。その後NY時間にマカファティ委員よりほぼ同様の発言があったが、GBPUSDが値を戻すことはなかった。

米株は前日比プラスで寄付くが、取引開始後程なくして上げ幅を全て失いマイナス圏に沈んだ。クロス円が売られEURJPYで昨日の安値133.90、GBPJPYでも同149.67を示現した(以降は株価の回復に伴いクロス円も底入れし反発)。

欧州株は3日ぶり反発、米株3指数は大きく続伸、ダウは+1.70%、原油先物7日ぶり反発59.29、金も反発1326

一日では、主要通貨の騰落は対USDで上昇通貨ではその幅の大きい順にNOK、AUD、EUR、DKK、SEK、JPY、GBPと続き、一方で下落通貨でも同様にCAD、CHF、NZDと続いた。

トランプ政権は昨日、予算編成方針や財政見通しを示した予算教書を議会に提出した。国防費を増額し、公約である10年で1.5兆ドルの減税を実施したことで2028年の財政収支の黒字化を断念した。

このなかで2019会計年度(2018年10月から2019年9月)以降の10年での財政赤字の総額を7.95兆ドルに達すると見込んだ。こちらは昨年5月の予算教書では3.15兆ドルと見込んでいただけに財政の悪化が顕在化してきた。

この試算は高めの経済成長率が継続することを前提にしており、甘さを指摘する声が多い。この赤字増加分の大半が米国債の発行によるものとみられ、(景気の回復を見込まなくても)先行き需給の悪化⇒米国債安⇒金利高という構図は想定しやすい。

トランプ減税の明の部分を株価の上昇というカタチで先取りしてきただけに、今後は負の局面を受け入れる時期に差し掛かってきたのかもしれない。依然株式市場の変動幅は上下共に大きく、混乱収拾には程遠い。為替市場も再び上値は重いと判断出来そうだ。

・2018年02月13日配信号のサンプル

ポンド円の150円割れ(田向のdinapoli戦略!)


ポンド円は、昨年4/17安値135.573から安値を切り上げて上昇してきています。
もっと正確に言うと、添付チャートには出ていませんが、2016年10/11の124.818を底に上昇に転換しています。

しかし、先週のNYダウの下落で、2/9には148.921まで下げました。

週足の直近安値は昨年11/28の146.973なので、ここを下抜ける動きになると、ポンド円の昨年からの上昇は止まり、下落に転換する可能性が出てきます。

このため、再び150円を割り込む動きになるようであれば、11/28安値を下抜けさせて下落転換への動きと、ここでサポートされて反発する動きの可能性があり、147円から149円付近の動きが注目されます。

先週の安値148.921は、ディナポリ週足25*5DMAがサポートしていますが、今週または来週に2/9安値を割り込む動きになると、週足25*5DMAの下側となり、ディナポリ週足も下向きになる可能性が強まります。

ただ、日足を見ると、その2/9は陰線ですが上下にヒゲが長く相場が迷っているようですし、昨日の日足も陰線の十字線で方向感がありません。
この点からも、2/9安値を割り込むと、週足25*5DMAを下抜ける動きになりやすいと思われます。

すでに日足のDinapoliは3本の移動平均線の下側で、MACDもマイナス側で拡大しており下落の動きになっていますが、金曜以降の動きでストキャスティックスは底打ちしつつあります。

ポンド円は150円を割れて147円をも割って下げる動きになるのか、この付近で再度反発して上昇の動きが継続するのかが注目されます。

メルマガ会員WEBには、ポンド円の週足を添付します。

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