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株式会社ダイヤモンド・フィナンシャル・リサーチ
関東財務局長(金商)第2756号
FXトレード戦略指令! ZAiFX!
西原 宏一(にしはら こういち)

青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行に為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラー等を歴任した後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。ザイFX!にて「西原宏一のヘッジファンドの思惑」を連載中。

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青山学院大学卒業後、1985年に大手米系銀行のシティバンク東京支店へ入行。1996年まで同行に為替部門チーフトレーダーとして在籍。その後、活躍の場を海外へ移し、ドイツ銀行ロンドン支店でジャパンデスク・ヘッド、シンガポール開発銀行シンガポール本店でプロプライアタリー・ディーラー等を歴任した後、独立。ロンドン、シンガポール、香港など海外ヘッジファンドとの交流が深く、独自の情報網を持つ。ザイFX!にて「西原宏一のヘッジファンドの思惑」を連載中。

2018年3月

・2018年03月06日配信号のサンプル

日銀副総裁候補2名の所信聴取にみる今後の政策の行方(竹内典弘のロジカルFX)


昨日の東京時間に発表になった2月中国サービス部門PMIが、市場予想を下回る54.2、更に前月の54.7からも悪化した。AUDが売られ、AUDUSDでこの時間の安値0.7783、AUDJPYでは昨日の安値81.49を示現した。

日銀副総裁候補2名の所信聴取が、衆議院議院運営委員会で行われた。若田部氏は「場合によっては、追加緩和の必要あり」と持論を展開した。一方で現在の政策委員会の理事の雨宮氏は「(マイナス金利の)金融機関への悪影響、出口への手段の検討」との答弁をしたが市場への直接的なインパクトは無かった。

欧米時間に入ると目立った材料等無いなか、アジア時間の後半にクロス円が弱含んだ展開が一変、一旦底入れとなった。2月英サービス部門PMIが市場予想を上回る54.5、更に前月の53.0から改善した。GBPが買われNY時間にかけて(メイ首相の発言もあり、後述)GBPUSDで昨日の高値1.3876、GBPJPYでも同147.11を示現した。

2月米ISM製造業景気指数が59.5と市場予想を上回った。ダウは上げ幅を拡大、一昨日までのリスクオフの調整局面の色彩が濃くなり、ここまでのクロス円の上昇をさらに加速させた。

メイ首相より「(ブレグジットに関し)2度目の投票は無いだろう、英国は2019年3月に離脱する、EUとの合意も近い」と流れた。ここまでのEUとの交渉難航にやや薄日が差し、上述GBPの回復の後押しとなった。

欧州株は5日ぶり反発、米株3指数は反発、ダウは5日ぶり反発+1.37%、原油先物は続伸62.57、金は反落1320

一日では、主要通貨の騰落は対USDで上昇通貨ではその幅の大きい順にGBP、EUR、DKK、AUDと続き、一方で下落通貨でも同様にCAD、JPY、NOK、CHF、SEK、NZDと続いた。

上述の若田部、雨宮両日銀副総裁候補は、衆参両院の同意の後3/20に正式に就任し、次回に予定される4/26-27の金融政策決定会合から正式に参加する。昨日の両氏の発言を振り返ると、事前に周到に練られ、ほぼ筋書き通りの展開に持ち込んだものとみられる。

若田部氏の場合、現在の副総裁の岩田氏と見識は近く、一方で雨宮氏の場合、現在の中曽氏と同じく日銀のプロパーと、後任人事的には非常にバランスが取れている。

事情通の話を引用させて頂くと、雨宮氏は20年近く金融政策の立案に携わりその道では右に出るものが居ないほどのプロ。早い段階から日銀の総裁候補目されてきた人物だ。

黒田総裁はここまで緩和の縮小は無いとの一点張りだが、その発言を振り返ると、11/13にはスイスで「リバーサル・レート」の理論を用い、長期化する緩和の副作用を説いた。その後、昨日の副総裁に先立つ所信調書でも「出口」に言及した。

注目は雨宮氏の昨日の発言で、「副作用、出口」に言及した点は黒田総裁の核心に近く、今後こうした政策判断は海外投資家中心に広く共有されるものとみられる。

本日はRBAが政策金利の発表を予定しているが、市場コンセンサスで据え置きとなっている。

・2018年03月06日配信号のサンプル

EURUSDの1.2360付近(田向のdinapoli戦略!)


本日、20時からセントラル短資FXさんで西原さんのセミナーが開催されます。
通常は毎月第2火曜日ですが、今月は変則で本日開催なので、セントラル短資FXで口座をお持ちの方は、お間違えの無いようにご注意下さい。
https://www.central-tanshifx.com/activate/seminar/

なお、本日は前半で、世界経済に大きく影響を与えているトランプ大統領の公約や政策と為替市場への影響についての解説があります。



EURUSDは、昨日配信で注目した日足25*5DMAを上抜けませんでしたが、本日もこの付近で推移しています。
Dinapoli日足25*5DMAは昨日1.23667、本日1.23641にあり、引き続きこの付近を上抜けるかが注目されます。

この1.2360付近は、2/16高値(1.25552)から下げた後、2/21からずっと上値を抑えたレベルです。
添付チャート(緑色=around 1.2360)をご覧いただくとわかりますが、1.2360付近できれいに上値が抑えられています。
高値を拾うと、2/21=1.23592、2/22=1.23516、2/23=1.23367、2/26=1.23545、2/27=1.23460と約1週間ここで上値が抑えられてから、3/1の1.21548へ下げました。

現在は3/1安値からの戻しの動きで上昇してきていますが、昨日は1.23634で上値が抑えられ、ここは日足25*5DMAと共に1.2360付近で抑えられていることになります。

つまり、1.2360の上は売り手が強く、下は買い上げてきており、この付近をどちらに抜けるかが今後のEURUSDの動きに影響しそうです。

ただ、気になるのは、昨日高値(1.23634)が2/21高値(1.23592)を上抜けている点です。
このため、もし本日も昨日高値を上抜ける動きになるようであれば、EURSUDは2/16高値に向けて上昇する可能性が強まり、下方向は弱まることが推測されます。

まずは1.2360付近の動きが注目されます。

メルマガ会員WEBには、ユーロドルの日足を添付します。

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・2018年03月06日配信号のサンプル

105.00円のバリア(西原宏一のトレード戦略指令!)


セミナー前なので簡単に。

ダウの上昇に呼応して、本日の日経平均も反発。
375円高(+1.79%)の21,417円でclose.

株に比較するとドル円の反発は鈍く、高値は106.46円どまりでその後はじり安。
現在は106.05円レベルで推移。

マーケットの話題は既報の105.00円のバリア。

久しぶりに巨額のバリアがあるということで
ドル円もバリアを割り込めず大きく反発したのですが
バリアで反発したのであれば、ドル円の戻しも限定的となります。

簡単ではないのでしょうが、逆に105.00円を割り込むと下げ幅が大きくなる可能性も高いので要注意です。

個人的にはMSQにむけて、downsideの可能性が高いと想定しています。

ドル円、日経先物とも方針は変わらず。

・2018年03月07日配信号のサンプル

<読者からのご質問と回答>(今週の戦略会議&読者からの質問)

西原様
いつも明確な文章に大変感謝いたしております。

先週の配信に3/7 、3/9に107円の大きなオプションの情報がありました。
これとMSQの105円とではどちらに相場が動きやすい、ということが想定できるものでしょうか?
比較することが無意味なものなのでしょうか?よろしくお願いいたします。


<お答え>
西原です。

ちょっと専門用語がはいって申し訳なのですが、107.00円のoptionは通常のバニラ optionになります。( put or call)

通常ですと、107.00円の±50 pips圏内に入ると、そのレートに近づくような動きになります。(gammaの影響で)。

MSQと105.00円とはなんの関連もありません。

105.00円はバリアoptionになります。

その手前ではかなりbidがでて、105.00円がつきそうでなかなかつかないという動きになります。
(防戦買いという言い方をよく散見しますが、そうではないのですが
動きとしてはそうなります。)。

仮に105.00円が決壊すれば、うって変わって大きな売り圧力が加わります。


以上です。

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