
「100円で買って、利益確定は102円で」といったような新規注文と決済注文を組み合わせたIFD注文(※)、さらには「100円で買って、利益確定は102円、損切りは98円で」といった新規注文と決済のOCO注文を組み合わせたIFO注文(※)も、メタトレーダー(MT4)では可能だ。
(※「IFD」とは「if done」の略、「IFO」とは「if done,one cancel the other」の略)
■IFD注文やIFO注文のやり方は?
「F9」キーや右クリックで新規注文のウィンドウを出したら、「注文種別」を「指値または逆指値」に変更しよう。このとき、ウィンドウの下側は新規注文用の入力欄なので以前に学んだように指値(Limit)でも逆指値(Stop)でも、自分がエントリーしたいレート、注文種別を選んで入力しよう。
次に上段だが、ここは決済注文用の入力欄になる。「決済逆指値」には損切りしたいレートを、「決済指値」には利益確定したいレートをそれぞれ入力しよう。両方入れればIFO注文だし、どちらかだけでもOK。片方だけを入力したときはIFD注文になる。

ひとつ残念なのはメタトレーダー(MT4)では新規注文の際にOCO注文が使えないこと。ここはメタトレーダー(MT4)の難点かも。
なお、指値や逆指値の注文を入れると、チャート上に破線で表示される。これはトレードするとき、見やすく便利だ。

■決済ではトレイリングストップも使えるが…
100円で買って最初に入れたストップ(逆指値)注文をレートが上昇するたびに切り上げていく、それがトレイリングストップ注文。クセがあるものの、このトレイリングストップがメタトレーダー(MT4)でも使える。
「取引」タブで該当ポジションを選んで、右クリック&「トレイリング・ストップ」を選択して、任意の幅を選択すればOKだ。切り上げ幅を自分で設定したいときは「カスタム設定」を選ぼう。

ただし、このトレイリングストップだがメタトレーダー(MT4)が起動しているときしか注文が変更されない。メタトレーダー(MT4)を閉じている間に相場が動いても注文レートは変更されないので、ちょっと使いづらいかも。
株主:株式会社ダイヤモンド社(100%)
加入協会:一般社団法人日本暗号資産ビジネス協会(JCBA)