

ここでは、メタトレーダー(MT4)を使うときの便利なポイントや注意点をまとめておこう。まずは通貨ペアの追加法だ。
■通貨ペアを追加するには?
メタトレーダー(MT4)をインストールしてすぐの状態だと、「気配値表示」ウィンドウに通貨ペアが少ししか表示されていなかったり、「ファイル」メニュー→「新規チャート」から選べる通貨ペアが少なかったりすることがある。
そんなときは「気配値表示」ウィンドウ上で右クリックを。すると「全通貨ペアを表示」というメニューが出てくるのでクリック。すると、「気配値表示」ウィンドウに表示される通貨ペアが増え、次に新規チャートを開くときには、通貨ペアが増えているはず。

■チャートをきれいに配列したい
「クロス円の通貨ペアを同時に見たい」(※)といったように、複数のチャートを同時に使う人に便利なのが、「ウィンドウ」メニューにある「水平分割」や「垂直分割」、あるいは「重ねて表示」などの機能。チャートを自動的にきれいに整列してくれる。
「水平分割」を選べば、複数のチャートが横長に一覧表示され、「垂直分割」を選べば、複数のチャートが縦長に一覧表示される。「重ねて表示」を選べば、複数のチャートが少しずつずれた形で重ねて表示される。
(※「クロス円」とは米ドル以外の通貨と円との通貨ペアのこと)

■チャート画面を見やすい色に変更する
チャート画面の色は何もいじらなければ、黒を背景色としてローソク足などが緑で描かれる。
これでも問題はないけれど、シンプルに白を背景にしたいと思ったらチャート上で右クリックして「プロパティー」を選ぼう。「基本配色」のプルダウンメニューを開くと3種類の配色が選べる。
たとえば、「Black On White」を選ぶと、白を背景色として黒でローソク足などが描かれる。

デフォルトの3種類じゃ飽き足らない人は、「プロパティー」の右側にある「背景色」や「上昇ロウソク足」などの欄で個別に設定することもできる。
ここで色に「None」を指定すると、その部分は描かれなくなるので、知っておくと便利かも。
■メタトレーダーの難点「日足6本問題」にご注意を
それからチャートの時間にも注意を。
メタトレーダー(MT4)ではどのサーバにつながっているかで、どこを基準とした時間なのかが変わる。
日本のFX会社でダウンロードしたメタトレーダー(MT4)なら日本時間であることが多いのだが、自分が使っているメタトレーダー(MT4)がどこのタイムゾーンになっているか、最初に確認しておこう。
確認するには、1時間足などのチャートにしてみて、直近の足の時間が現在の日本時間と同じかどうかを見てみる。同じならば、それは日本時間に合っているメタトレーダー(MT4)だ。もし時間がずれていたら、日本時間と何時間の差があるのかを確認しておこう。
これに関連したメタトレーダー(MT4)の問題として「日足6本問題」がある。
通常なら1週間の日足はおもにNY市場の時間に合わせて、月曜日から金曜日までの5日分で5本になるはずだが、メタトレーダー(MT4)のタイムゾーンによっては金曜日深夜から土曜日早朝までを1日と認識してしまい、1週間で6本の日足が描かれてしまう場合がある。
6本の日足をもとにしたテクニカル指標は、場合によっては不正確な表示となってしまうので注意が必要だ。


メタトレーダー(MT4)採用会社のなかにはYJFX!のように日足が5本で描かれるところもあるので、日足をもとに分析したい人は、そういう会社を選ぶのがいいだろう。
■瞬時の判断を間違えないよう、「ケタ数」の確認を
また、為替レートのケタもどこのメタトレーダー(MT4)かによって差がある。
以前は米ドル/円であれば「5ケタ、1銭単位」での表示が主流だったが、最近では「6ケタ、0.1銭単位」での表示が増えている。これもFX会社の設定次第なので、最初に確認しておこう。
なお、MetaQuotes社のメタトレーダー(MT4)の場合、米ドル/円は「5ケタ、1銭単位」となっている。
ちなみに下図のとおり、「気配値表示」ウィンドウで右クリックして、「気配値ポップアップ表示」を選択すると、気配値を別ウィンドウでポップアップさせて大きく表示することもできる。
「気配値ポップアップ表示」をさせるには「F10」キーを押してもOKだ。

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