

メタトレーダー(MT4)を「MT4らしく」しているのは、なんといっても「カスタム・インジケーター(インディケーター)」(Custom Indicators)だ。以下の内容をマスターすることで、メタトレーダー(MT4)の利便性がググッとレベルアップする。
■カスタム・インジケーターで独特なチャートが表示できるぞ
「インジケーター」の訳語は「指標」。カスタム・インジケーターとは要するに「オリジナルのテクニカル指標」のことと考えればだいたいOK。
FX上級者のチャートを見ていると、ほかでは使えないような独特なテクニカル指標を使っている人が少なくない。そんな人はたいていカスタム・インジケーターを使っている。

そして、ネット上にはメタトレーダー(MT4)用のカスタム・インジケーターがあふれている!
カスタム・インジケーターはプログラミングの知識がある人なら自分で作ることもできるが、これはかなり難易度が高いので、インターネットで検索したり、FXブログなどから探してみよう。
メタトレーダー(MT4)のカスタム・インジケーターは拡張子が「ex4」というファイルになっている。
たとえば、「1時間足の移動平均線を5分足のローソク足といっしょに表示させたもの」といった「マルチタイムフレーム」(MTF)の発想を取り入れた移動平均線を探すなら、「MT4 MTF moving average」などと検索してみよう。
あるいは「MT4 Custom indicators」などと検索すると、世界あちこちのメタトレーダー(MT4)愛好家が集うホームページが見つかる。
■インストール場所を間違えないよう慎重に
お目当てのカスタム・インジケーターが見つかったら、自分のパソコンのわかりやすい場所にダウンロードする。あとは、そのファイルを所定の場所に移動させるだけだ。流れとしてはこう。
(1)使いたいカスタム・インジケーターを探す
(2)自分のパソコンにカスタム・インジケーターをダウンロードする
(3)カスタム・インジケーターのファイルを「所定の場所」にコピーする
(4)メタトレーダー(MT4)を起動してインストールされたことを確認する
問題となるのは上記の「所定の場所」がどこかということだが、これはまず、以下のように、メタトレーダー(MT4)の「ファイル」→「データフォルダを開く」というメニューを選択する。

こうすると、自分のパソコン内にある以下のようなフォルダが開く。

1つのパソコンにメタトレーダー(MT4)を複数インストールしているのであれば、開いたデータフォルダはあくまでメタトレーダー(MT4)上で「データフォルダを開く」というメニューを実行した、そのメタトレーダー(MT4)用のものだ。
メタトレーダー(MT4)はカスタム・インジケーター、EA、定型チャート(Template)、スクリプトといったものをあとから追加でインストールできるが、そのインストールする場所がこのデータフォルダの中となる。
カスタム・インジケーターの場合は以下のフォルダがその場所だ。
<データフォルダ>→「MQL4」→「Indicators」
ここへ先ほどダウンロードしたインジケーターのファイルをドラッグ&ドロップして入れるだけで、カスタム・インジケーターのインストール完了だ。
■オリジナルのカスタム・インジケーターをインストール
それではメタトレーダー先生・しろふくろう氏が作成したオリジナルのカスタム・インジケーターを2つ入れてみよう(※ページ下部の免責事項参照)。
以下のテキストをクリックしてまずはダウンロード。これはzipファイルの形となっているので、最初に解凍してほしい。
「Shirofukuro_Custom_Indicators」をダウンロード
解凍すると、「fibo_zone_v1.ex4」と「trendstep_v1.ex4」という2つのファイルが出てきたはず。メタトレーダー(MT4)を終了させた状態にした上で、前述した手順のとおり、2つのファイルを「indicators」フォルダへ入れよう。
ファイルをしっかり入れられたらメタトレーダー(MT4)を起動して「表示」メニューから「ナビゲーター」ウィンドウを開き、「罫線分析ツール」の横の「+」ボタンを押してみる。
ズラリと表示されたインジケーターの中に「fibo_zone_v1」と「trendstep_v1」があったら、インストールは成功だ。
「fibo_zone_v1」と「trendstep_v1」をそれぞれチャート画面にドラッグ&ドロップすれば、しろふくろう氏オリジナルのチャートが表示される。基本配色は「Black On White」にすると見やすいだろう。

今回はカスタム・インジケーターをまず入れてみる練習なので、詳しい説明は略すが、これは今のトレンドが一目瞭然でわかるチャートとなっている。
なお、以上説明した「データフォルダ」の場所は、2014年2月にバージョンアップされたBuild600系(ビルド600系)以降に当てはまるもの。
それ以前のBuild509(ビルド509)などのバージョンではデータフォルダの場所が異なるが、メタトレーダー(MT4)の開発元であるMetaQuotes Software社からは、メタトレーダー(MT4)のBuild509(ビルド509)以前のバージョンは2014年8月以降、サポートを打ち切ると発表されている。
※免責事項:ザイFX!編集部はこのインジケーター(インディケーター)に対して動作確認とウィルスチェックを行っており、それらの点に問題がないものと考えていますが、それを完全に保証するものではありません。インジケーターのご利用はユーザーのみなさまの責任において行ってください。ザイFX!編集部はこのインジケーターのご利用によって生じた、いかなる損害に対する責任も負いません。
株主:株式会社ダイヤモンド社(100%)
加入協会:一般社団法人日本暗号資産ビジネス協会(JCBA)