

FXに慣れてくると自分の「型」が決まってくるはず。たとえば、「20と75の移動平均線がゴールデンクロスして、RSIが30よりも下ならば買い」といったように。
そうなると、どの通貨ペアを見るときでもチャートに表示させるテクニカル指標が固まってくる。
■よく使うテクニカル指標の組み合わせをそのまま保存
でも、新しい通貨ペアのチャートを開き、それをローソク足の5分足に変更して、移動平均線を2本表示させて、パラメーターを変更してRSIを加えて……と、いちいち設定するのは面倒。
そんなとき、便利なのが「定型チャート」の機能だ。

この機能を使うと、表示させているテクニカル指標の種類や数、パラメーター、背景色の情報といった要素をそのまま、他の通貨ペアのチャートに当てはめることができるのだ。
使い方はカンタン。まずは自分仕様にテクニカル指標を表示、そのパターンを他の通貨ペアでもそのまま使いたいと思ったら、画面上部のメニューから「チャート」→「定型チャート」→「定型として保存」を選択、その定型に適当な名前をつけて保存してみよう。
これで定型としての保存が完了だ。

保存した定型を別の通貨ペアに当てはめたいときは、チャートを開いた状態で「チャート」→「定型チャート」と進むと、メニューのところに先ほど保存した定型が表示されるはず。

お目当ての定型が見つかったらクリックを。その瞬間、チャートが一変、先ほど保存したテクニカル指標のセットが表示されるはず。
■あの有名トレーダーのチャートをすぐ再現できる!
定型チャートには、もうひとつ便利な使い方がある。
誰かが作った定型チャートを自分のメタトレーダー(MT4)にインストールして使うこともできるのだ(定型に含まれているインディケーターがすべて自分のMT4にインストールされていることが条件になる)。
インターネットなどで、定型チャートのファイルが配布されている場合もある。これらは拡張子が「.tpl」のファイルとなっている。
そうしたファイルを使いたいと思ったときは、カスタム・インディケーターと同様に自分のメタトレーダー(MT4)のフォルダへ格納しよう。
格納すべき場所は「Meta Trader 4」のすぐ下にある「templates」のフォルダだ。

カスタム・インディケーターのインストール時に使った「Experts」フォルダのなかにも「templates」フォルダがあるが、そことは違うので要注意!
■しろふくろう氏オリジナルの定型チャートを入れてみよう
では、ここでメタトレーダー先生・しろふくろう氏が作成したオリジナルの定型チャートを入れてみよう(※ページ下部の免責事項参照)。
なお、ここで入れる定型チャートは「4-1 『カスタム・インディケーター』を追加してみよう」で入れた「fibo_zone_v1」と「trendstep_v1」という2つのカスタム・インディケーターがすでに入っていることが前提となっている。
以下のテキストをクリックして、まずはダウンロード。これはzipファイルの形となっているので最初に解凍してほしい。
解凍すると「dayly_ts.tpl」というファイルが出てきたはず。メタトレーダー(MT4)を終了させた状態にした上で、前述した手順のとおり、「templates」フォルダへこのファイルを入れよう。
ファイルをしっかり入れられたらメタトレーダー(MT4)を起動し、チャートを開いた状態にして「チャート」→「定型チャート」と進んでみよう。メニューのところに「dayly_ts」という名前が現れたら、インストールは成功だ。
その「dayly_ts」を選ぶと、しろふくろう氏オリジナルの定型チャートが表示される。

これは4時間足のチャートに週足の「fibo_zone_v1」と日足の「trendstep_v1」という2つのカスタム・インディケーターを表示したもの。スイングトレード用のチャートシステムになっている。
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